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さかさまの秋 [臨書/百人一首]

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【百人一首-78/左】
淡路島 通ふ千鳥の鳴く声に
幾夜寝覚めぬ 須磨の関守
源 兼昌

【本文訳】
淡路島 可よふ千とり能鳴く聲に
幾よ年さめぬ 須磨の関守

【内容訳】
淡路島から渡ってくる千鳥の物悲しい鳴き声に、
幾夜目を覚まさせられたことだろうか、須磨の関守は。

【百人一首-79/右】
秋風に たなびく雲の絶え間より
もれ出づる月の影のさやけさ
左京大夫顕輔

【本文訳】
秋風耳 多奈日く雲能堂え間より
毛れいつ類月の影のさや介散

【内容訳】
秋風に吹かれて、横に長くたなびく雲の切れ間から
もれてくる月の光の、なんとすがすがしく、澄み切っていることか。


もう9月の半ば…早いものですね。
あれほど暑かった夏も、ようやく少しずつ、秋の気配を運んでくれているように見えます。

百人一首の臨書も残り20首ほどになってきました。
あと3ヶ月ちょっとの間に20首…と考えたら、少しピッチをあげなければ…^^;
今年は何としても、最後の100首まで書きあげます。
そして来年は、また新たな形で1から百人一首に取り組みたいと考えています。
百人一首に改めて触れてみて、その内容の素晴らしさを再認識しました。
記憶力の悪い私は、なかなか全てを暗記したりは出来ないでいますが^^;
それでも、記憶に残る歌を、一つずつ増やしていけたらなぁと思います。

今回は2首とも情景を詠った歌になりました。
78の淡路島〜の方は季節は冬みたいですが…
79の歌は、子供の頃から覚えていて、大好きだった歌の一つです…やっと出てきました^^;
これからの季節にピッタリの歌♪
秋の月の美しさと、静かですがすがしい秋の夜長…そんな情景がうかぶこの歌が
昔から何となく好きなのです。
…結局私、子供の頃から月が好きだったんですねぇ^^;

内容について少し話しますと、最初に出てくる「秋風」の秋の字、
実はこれ、秋のへんとつくりが逆になっています。
昔の古典には、こういったものが結構出てきます。
たとえば海の字…三水に毎と書きますが、毎の下に水と書いていたりもしていたみたいです。
書道字典などで調べていると、こういうへんとつくりを置き換えたものが結構あります。
中国では、大昔にそんな風に使われていたのかな?^^;
創作などで書く時、あえてそんな字を用いてみたり…そんな事もします。
そこから何故今の様な逆さまの形になったのか…よくわかりませんが^^;
漢字の歴史、面白くもあり、おそるべし…です^^;

どんなに暑くても、やっぱり季節は巡ってくるのだなぁと思います。
いつまでもそこに留まっているものは何もないのですよね…
時折立ち止まってみることは必要だけれど、
やっぱり遅かれ早かれ歩き出さなければならなくなるのです。
一歩の勇気…なかなか持てない自分ではありますが^^;
どんなに時間がかかろうとも、いつか一歩を踏み出せる自分でありたいものです。


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 [臨書/百人一首]

hyaku-76.jpghyaku-77.jpg
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【百人一首-76/左】
わたの原 漕ぎ出て見れば久方の
雲居にまがふ 沖つ白波
法性寺入道前関白太政大臣

【本文訳】
わたの原 こ支出氐ゝ見れ盤久方の
くもゐにま可ふ 沖つしら波

【内容訳】
海原に舟を漕ぎ出でて見渡せば
雲と見分けがつかないような沖の白波がたっているなぁ。

【百人一首-77/右】
瀬を早み 岩にせかるる滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ
崇徳院(すとくいん)

【本文訳】
瀬乎者や三 岩耳世閑るゝ瀧川の
王れ氐母春衛二 阿者むとぞ思ふ

【内容訳】
浅瀬の流れが早いので
岩にせき止められる急流が分かれてもやがて一つになるように、
今は別れていても将来は再び逢いたいと思うことよ。


久々の百人一首です。
しばらくかなを書いていなかったのでふらふらしてます^^;
やっぱりきちんと定期的に書かないとダメですね。

人の縁というのは、不思議なもので
何か理由があって離ればなれになったり、距離が出来たとしても
また縁があればどこかで引き寄せあうもの…そんな風に感じます。
それは人に限らず、仕事や物、何でもそうなのかもしれませんが…。
右の歌は恋人に対して詠った歌ですけれど
そうであって欲しいと願う気持ちと一緒に、
そんな不思議な縁の事を想っていたかもしれません。
同じ川を流れていれば、またきっとどこかで混ざり合う事がある…
だから、縁を大事にする事はあっても、しがみつく必要ってないのかもしれません。
縁はそれだけ、何か説明出来ない絆のようなもの…そんなものによって
近づいたり遠ざかったりするものなのかもしれませんから…。


******


話は変わって先日、今月最後のお稽古日でした。
…ようやく、作品展の作品、提出してきました〜^^;
ここ2週間くらいはその事で頭がいっぱいで><
とにかく色々迷っていたのもあり、試した事がうまくいかなかったり
でも期限はどんどん迫ってくる…で追いつめられてました。
作品自体は前も言ったように、小作品で文字数も少ない簡単なものなんですけどね…^^;
考えだすときりがなくて、深みにハマってしまいました^^;
…まぁ、とりあえずもう出してしまったので切り替えました(笑)
あれこれ言っても後の祭りです^^;
でも、いつも書いている書とはまた違った要素もあって、
何だかんだ楽しかったです♪

そうそう、作品展の方の日時が決まりましたので
お近くで興味のある方がいらしたらご一報くださればご案内させていただきます^^
今回の開催はどこかの美術館とかではなく個人宅なので、
ここでの公表は控えさせていただきますm(_ _)m

8月ももう終わりだというのに、まだまだ暑さは弱まらないですねぇ^^;
どうか残暑厳しい折、皆様も体調など崩されませんように♪


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空間 [臨書/百人一首]

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【百人一首-75】
契りおきし させもが露を命にて
あはれことしの 秋もいぬめり
藤原基俊

【本文訳】
ちきりおきし させも可露をいのち尓氐
あ八麗ことし能 秋もいぬ免り

【内容訳】
「お望み通り、そうさせましょう」との
かつてのあなたのお約束を頼みの綱としてこれまで生きてきましたが
期待も虚しく約束も果たされぬままに
あぁ、今年の秋もむなしく過ぎ去っていくようです。

この歌は作者の基俊が息子の出世を願い、藤原忠通に頼んでいたのに
それが果たせなかったので、悲嘆にくれている気持ちを読んだ歌となっています。
子供の成功を祈る親の気持ち、これも昔から変わらないものですね^^


******


母の事もあり、ほぼ毎週実家へ帰るようにしているのですが
つい先日、父から「書の方はちゃんと練習してるのか〜?」との不意打ち^^;
「うん、とりあえずはね^^;最近は週に数日って程度になっちゃってるけど」と答えると
「それじゃあダメじゃないか! 毎日やりなさい。」とカツを入れられてしまいました^^;汗
「お母さんやお父さんの事で、お前に随分時間を使わせてしまっているのはわかってるけど、
 書道に関しては話が別だ。それだけはちゃんとやりなさい。私達を原因にして欲しくないから」と。

あぁ…私、そうかもしれないなって。
母のため、父のため、そんな事を理由にしてちょこっとぐうたらしていただけなのかも。
ほんのちょっとの時間なら毎日だってどうにでも作れるはず。
何となく、気持ちが疲れてって事はどうしようもないことだけれど
それがいつまでも続くなんてあり得ない。そこから先は単なる怠慢なだけだ。
父と母を原因にしない。そうでなければならないよね。
父と母を理由にして練習が減り、それが理由でブログ更新も減っている現実。
…父は何でもお見通しだ^^;

もう一つ、その父がまた最近ギターの練習を再開したのです^^
母の状態は相変わらずだし、父の負担は全く変わってないのに
今まで勧めてもそんな気になれないと言っていた父の中で、少し変化があったようです。
もちろんまだ「たまに」っていうレベルの時間だし、
いやになっちゃう気持ちが戻ってしまう事もあるみたいだけど
それでも、そういう気に少しでもなってくれた事は大きな変化ですものね。
やっぱり、何が起こっても、どんな事があっても
自分の中の整理をつけたり、自分なりの活力を生み出すための術を
大変だという事を理由に排除してはいけないなって…実感^^;
「自分を追いつめない空間」を自分の中に作っておくことが人間には必要なんだ。
父もきっと、ギターをまた始める事で、その空間を確保しようっていう気になったのかもしれない。

私も、父の気持ちをガッカリさせないように
以前のペースで練習が出来るよう、しっかり自分を整理し直したい。
私が好きな書の時間を単なる「練習時間」としてではなく、「心底楽しむ時間」として^^
それをまた力に変えて行こう。

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キラキラ [臨書/百人一首]

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【百人一首-73/左】
高砂の 尾上の桜咲きにけり
外山の霞 立たずもあらなむ
前中納言匡房(さきのちゅうなごんまさふさ)

【本文訳】
高砂の 尾能上の左久羅さ支尓介李
外山乃霞 たゝ春もあら奈無

【内容訳】
遠くにある高い山の峰の桜が、美しく咲いてしまった。
人里近い山の霞よ、どうか立ちこめないでいて欲しい。
美しい桜がかすんで見えなくなってしまわないように。

【百人一首-74/右】
憂かりける 人を初瀬の山おろし
激しかれとは祈らぬものを
源俊頼朝臣(みなもとのとしよりあそん)

【本文訳】
憂かり介る 人を者つ勢のや万おろし
盤希し可禮と八 祈ら怒ものを

【内容訳】
私に冷たくつれないあの人が
私になびくようにと祈ったけれど
まさか初瀬の山おろしよ、
お前の様にもっと激しく冷たくなれとは祈らなかったのに。

ちょこっとご無沙汰の百人一首。
左の歌の「高砂」はこの場合地名ではなく
高く砂が積み上げられた場所、つまり「山」の意味。
桜の美しさを詠っています…季節はずれですが^^;
右の歌は恋の歌。
「初瀬」は奈良にある山のこと。
「山おろし」は山から吹き下ろしてくる激しい風のこと。
冷たくつれない人を想うほど、切ないものってありませんね^^;

*******

先日、父方の親戚の法事があって、私も呼ばれていたのですが
母を置いていく訳にはいかないので、やむを得ず父だけ参加しました。
一応御挨拶がてら親戚宅まで父を送って来たのですが
10年振りくらいに叔父や叔母や従姉に会い、
また、昔小さな子供だった従姉の子供たちなどにも会ってきました。
時の流れは恐ろしい〜(笑)
一番末っ子の女の子はもう二十歳だと言うではありませんか^^;
最後に会った時はいくつだったかしら…多分5才とか、もっと小さかったかも。
すっかり素敵な女性になって、キラキラしてました。

年を重ねる事が悪い事だとは全然思わないのですが
あの年代のキラキラした感じは、あの時代特有のものですね…ふとそんな事を思いました。
私もいつだったかに経験した時代のはずですが、いつの間にか終わってました(笑)
若いっていいわね〜とよく耳にしますが、その理由の一つはあの「キラキラ」なのではないかしら。
あの時代でなければ放てない光、眩しいばかりの輝きです。
それがだんだんとキラキラがとれて、燻したような輝きを放つようになる。
私はその「燻した様な輝き」が何だか好きなので^^
…だから年を重ねるのは悪くないって思うんですけれどね。
でも、おかげで自分のキラキラの時代を、少し思い出す事が出来ましたよ^^
何も失うものはないって感じの、恐れを知らないような時代(笑)。

あの時代に今、戻る事が出来たなら…どんな道を選んでいたことだろう。
そんな事を思いつつ、帰路についたのでした。

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帳じりあわせ [臨書/百人一首]

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【百人一首-72】
音にきく 高師の浜のあだ波は
かけじや袖の ぬれもこそすれ
祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)

【本文訳】
音尓きく 高師の者満のあ多波八
可けしやそ轉乃 ぬ連毛こ曽す礼

【内容訳】
噂に高い高師の浜のむなしく寄せ返す波のように
浮気なあなたに心をかけるのはやめておきましょう。
波に袖を濡らすように涙で袖を濡らす事になっては困るもの。



また少しご無沙汰になりました^^;
今度は相方さんが入院するという騒ぎがあって
先週は訳のわからないまま過ぎ去った感じでした。
何だか…最近そんな運気なのか…良くない事が続いています。
…相方さんは何とか無事に短期で退院出来ましたので
良かったと思った方が良いのかもしれませんが…
こんな巡り合わせというか、こういう事が続いた事が今までになかった事なので
色んな意味で複雑な想いの5月でした。

広い視野で見たとき、
人の人生ってきっとどこかで帳じり合わせみたいな事があるのかも、と
時々そんな事を考えます。
私は子供の頃から哀しい想いや辛い経験をした事が少なかったし
とても幸せな人生を歩んでこれたように思います。
幸せ、という概念も人それぞれに違うのかもしれませんが
私の考える幸せとは、家族や周りの人たちに不幸な出来事がなく
私自身も健康で、大切な人に囲まれてそれなりに人生を楽しめること
お金持ちではなくても、心豊かに生きていられること
…そういう意味で、私はとても幸せでした。
今、私の周りで色々と起こっている事は、そんな幸せを味わった分の
最低限の私に課せられた試練なのかもしれません。
私自身にではなく、周りの人たちが…、というのがたまらないのですが
これが私に課せられた試練なのだとしたら、
幸せをたくさん与えてもらった分、しっかりと受け止めなければならないと思ったりもします。

今回色々感じた事の一番は
自分の幸せは、自分一人が元気なら良いというものではないのだということ。
周りにいる人たちが健康で、元気でいられて、
そうしてくれているからこそ私も幸せでいられるんですよね。
裏を返せば自分自身を大事にして、自分が元気でいられれば
周りを幸せにも出来るということ。
全ては繋がっている…やはりそう感じます。

自分の幸せについて、改めて考える時間があったこと。
それはこんな出来事が続いた中でも
私にとって一番の宝となった気がしています。
全ての出来事に意味がある…今はそんな想いでいっぱいです。

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爽やかな風 [臨書/百人一首]

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【百人一首-70/左】
さびしさに 宿を立ち出でてながむれば
いづこも同じ 秋の夕暮れ
良暹法師(りょうぜんほうし)

【本文訳】
佐日志さ耳 やとを立ち出亭ゝ難可むれ盤
何處毛於奈し 悪きの夕暮

【内容訳】
寂しさに絶えかねて、庵から出て辺りを見渡してみると、
どこもかしこも同じように寂しい、秋の夕暮れがひろがっていた。


【百人一首-71/右】
夕されば 門田の稲葉おとづれて
蘆のまろ屋に 秋風ぞ吹く
大納言経信(だいなごんつねのぶ)

【本文訳】
ゆふ去連八 可東田の稲葉於と川れ氐
あし農まろや耳 秋風處ふく

【内容訳】
夕方になると、家の門前にある田んぼの稲の葉にさわさわと音をさせて、
蘆葺きの、この山荘に秋風が吹き渡ってくるよ。


今回は2首ともに秋を詠った歌です。
本当は秋に載せたかったですが(笑)季節はずれはお許しを^^;
右の歌は情景が浮かびますね^^
蘆葺きの家、秋風が稲を揺らすさま、風情があります♪
左の歌は以前にも同じような形が出てきましたが
最後の「夕暮」を一番頭に持ってきているレイアウトになっています。
世を捨てて庵に隠棲した僧である良暹法師が
寂しさに耐えかね、庵を出てしばらく野山を歩いてみたけれど
どこを見ても静まりかえり、寂しさは同じ。
秋の夕暮れがより一層それを感じさせたのでしょう。
一人が気が楽、なんて言いますけれど
そう言えるのはいつも誰かしらに囲まれて生きているからに他ならない気がします。
本当に一人で生きていく事なんて、誰にも出来ない…そう感じます。
今はインターネットが普及して、誰に会うことなくそれでも誰かと繋がっていられる不思議な世界。
この「繋がっている」って事が色んな人の支えになってるのでは…そんな風に思いました。

そんな、インターネット繋がりのお話ですが…
いつもこちらにお立ち寄りくださっている方から
先日「事情でしばらくブログに伺えなくなりました」と
ご丁寧にメッセージを頂きました。
もちろん、顔も知らない、お住まいも、色んな事を何も知りませんが
短い期間の間でも心を込めたコメントをくださり、励みをくださった方です。
ネットの世界では通り過ぎるだけの人がほとんど。
一瞬立ち寄りコメントをくださってもそのまま姿を消してしまう方もたくさんいるし
いつの間にか距離が出来、そのままいなくなったりする事も
そういうある意味無責任さ、気楽さが良いという人が多いのかもしれませんが
そんな中できちんとご連絡くださり、激励の言葉も添えてくださり
顔なんて知らなくてもお人柄が伺えて、人としての温かみを感じさせて頂いて
最近で一番嬉しかった出来事でした^^
手段がどう変わろうとも、人として大切なこと、改めて教えて頂いた気がしております。

私の心に爽やかな風が吹きました^^

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ひとまずホッとひと安心^^ [臨書/百人一首]

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【百人一首-68/左】
心にも あらで浮き世にながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな
三条院

【本文訳】
心尓も あら氐浮世二長らへ者
こ悲し可る邊き 夜半能月可奈

【内容訳】
心ならずもこのはかない世の中に生き長らえてしまったならば
きっと恋しく思い出されるに違いない、この夜更けの月を。


【百人一首-69/右】
あらし吹く 三室の山のもみぢ葉は
龍田の川の錦なりけり
能因法師

【本文訳】
あらし吹久 三室能山乃紅葉者ゝ
竜田の川の尓し幾奈利希里

【内容訳】
山風が吹き散らす三室の山の紅葉葉で
麓の竜田川の川面はまるで豪華な錦の様に美しいことよ。

今回は2首ともに風景を詠んだ歌です♪
左の月を詠った歌は何とも切ない感じがします。
月って誰しも思い入れの深いものなのかもしれませんね…私もそうですが^^
右の歌は秋の歌ですが〜前にも同じ様な描写をした歌が出てきました。
17の「ちはやぶる〜」です(懐かしい^^)。
紅葉で覆われた川面の風景、これはやっぱり画になりますよね♪



今日は久々のお稽古日だったのですが…
色々先生の方でバタバタがありまして、ほとんど書く事が出来ず;;
先日の自力作品を添削してもらうのみとなりました^^;
添削と言っても赤で○とかベタベタ直すって事はあまりしません。
要所要所を赤で直される事はありますが、それ以外はほとんど口頭での説明のみです。
赤に惑わされる事なく、自分の頭で考えて書くこと…そんなやり方なのではと思います。
やっぱり「自分の頭で考えて書く」…これなんですよね^^;

それから、先日の昇段試験の結果が出まして…
以前の時は合格すると速報で先生からメールを頂いていたのですが
今回何の連絡もなく…;;
ダメだったのかなぁ〜と思っていたのですが
無事に合格でしたよ〜との言葉にホッと胸をなで下ろしました(笑)
先生の方が忙しくて、それどころじゃなかったみたいです^^;あは
次の段では条幅が入ってくるのでまた一段と難しくなってきますがぁ〜
とりあえずまた、次の試験に向けて頑張るのみです!^^

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手枕に思ふ [臨書/百人一首]

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【百人一首-67】
春の夜の 夢ばかりなる手枕に
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
周防内侍(すおうのないし)

【本文訳】
春能よの 夢者可り奈る手枕二
か飛那具多ゝ无 名こそ惜四介連

【内容訳】
短い春の夜の、夢のようにはかない戯れの手枕のせいで
つまらない浮き名が立ったりしたら、口惜しいではありませんか。

手枕とは腕枕のこと。
作者の周防内侍が眠かったのか、「枕がほしいものです」とつぶやくと、
時の大納言・藤原忠家が自分の腕を御簾の下から差し入れ、これをどうぞ、とからかいました。
「私と一緒に一夜を明かしませんか」という冗談だったのでしょうか。
それに対し詠んだ歌なのだそうです。
からかうのはおやめになって。
短い春の夜のはかない夢のような、戯れの手枕に体をあずけてしまって、
つまらない浮いた噂が立ってしまうのは、くやしいことではないですか、と。^^
なかなかに、機転の利く女性だったようです^^
今回は中心にひとかたまりに集めた様な配置になっていて
まあるく収めた感じですね^^
墨の濃淡を特に意識して臨書してみました。


今年は桜の季節も何だか肌寒い日が続いて
お花見も震えながら…なんて方も多かったのではないでしょうか。
我が家も未だヒーターを片付けられないでいる有様です(寒がりで薄着の私^^;)
歌の手枕ではないですが、腕枕の人の温もりがちょうど心地の良い季節かもしれません^^
そうは言っても、いざ腕枕をしてもらったとしても、
相手の腕が痺れやしないかと気になって、
おちおち寝てもいられない心配性の海月なのでした(笑)


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春はいずこ [臨書/百人一首]

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【百人一首-65/左】
恨み侘び ほさぬ袖だにあるものを
恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
相模

【本文訳】
うらみ王ひ ほ左ぬ袖た尓あるものを
恋二久ち那無 奈こそ乎し介連

【内容訳】
恋人のつれなさを恨み哀しんで、
涙に渇く暇もなく着物の袖が朽ちるのが惜しいのに
ましてや恋の浮き名のために朽ちてしまう
私の評判が惜しまれるのです。


【百人一首-66/右】
もろともに あはれと思へ山桜
花よりほかに 知る人もなし
大僧正行尊(だいそうじょうぎょうそん)

【本文訳】
もろ登も尓 阿者連とお无へ山桜
者那より本可二 志る人も奈四

【内容訳】
お前もまた愛おしく思っておくれ、山桜よ。
こんな山奥ではお前以外に私の心を知る人はいないのだから。


左の歌は振り返ってくれない男を
恨む気力もなくすほど恨んで疲れ果てた女性の歌になっています。
あの人は恋に破れて泣き暮らしているという評判までたってしまって
そんな落ちぶれた自分が惜しいと歎いています。
…愛と憎しみは紙一重…なんてよく言いますけれど…
そんな恋の結末は、なんだかちょっと哀しいですよね^^;
右の歌は修行の為に俗世間を離れて山里にこもった作者が
人にも会わず不眠不休で修行を積んでいた時、
目の前に現れた山桜を歌った歌だそうです。
たった一人孤独に厳しい修行を積む日々の中で出合った美しい桜。
きっとどんなにか心慰められたことでしょうね。
自然の美しさは今もそんな力があるように思います。
辛く哀しい時、綺麗な風景や自然を見ると心癒されますものね〜。
昔の人も想いは一緒だったのですね^^

******

最近、また母の調子が思わしくなくて…
何度も一進一退を繰り返しています。
精神的にも限界に来ている様子なので、どうしてよいのやらわからない状態です;;
今月末で退院出来るかなと思っていたのですが…それも難しくなってしまいました。
私に何が出来るのか、どうすることがベストなのか…
考えても答えは出てきません。
父も悪い方へと考えが働くようになってしまっていて
こういうのって悪循環なんですよね。
とにかく周りの私達が前向きでいないでどうするの!と言って
父にはもう少し頑張ろう、って言い合いました。
母に満開の桜を見せてあげたいです…少しは慰めになるでしょうか。

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許されない恋のハードル [臨書/百人一首]

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【百人一首-63/左】
今はただ 思ひ絶えなむとばかりを
人づてならで言ふよしもがな
左京大夫道雅(さきょうだいふのみちまさ)

【本文訳】
今者多ゝ お无悲多遍奈无と八可りを
人つて那ら天 言婦よし母可奈

【内容訳】
今となっては、ただあなたへの想いを諦めるという事だけを
人づてではなくあなたに直接伝える手だてがあって欲しいものだ。

【百人一首-64/右】
朝ぼらけ 宇治の川霧絶え絶えに
現れわたる 瀬々のあじろ木
権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)

【本文訳】
朝奉ら遣 宇治の川きり多えゝゝに
あら者連渡る 世ゝ農あしろ木

【内容訳】
明け方、あたりが徐々に明るくなってくる頃、
宇治川に立ちこめていた霧が途切れ途切れになって、
点々と現れ始めてきたのが川瀬の網代木ですよ。


右の歌は情景が浮かぶ美しい歌です。
網代木というのは魚を捕るために竹や木を編んだ網代を支えている木のこと。
それが宇治川にずらっと並ぶ風景は、とても絵になっていた様です。
明け方にうっすらと霧の中から浮かび上がる情景、風情がありますね^^
左の歌は、許されない恋を断ち切られた想いを歌った歌。
昔は今よりも一層許されない恋のハードルは高かったのでしょうね^^;

人の想いは複雑で、許されないとわかっていても
自分ではどうしようもない時というのがあるものです。
大昔にも、そんな想いに悩んでいた人たちがたくさんいたのでしょうか^^
人と人とが出逢う事は、奇跡にも近い確率の出来事。
この地球上にイヤという程の人が存在していながら
自分が関われるのってほんのひと握り。
その関わりを大事にしたいと思う事が許されない時もあるんでしょうか。
男と女という事になると、話はもっと複雑化してしまいますが…^^;
恋愛感情と、人としてその人がとっても大好きな気持ちと
そこの境で許す、許されないが決められるっていうのも何だか変な気がしてしまいます。
私が男女や年齢、そういうのにこだわらず人として関わりたいと思う理由は
その奇跡とも言える確率の出逢いを大事にしたいからこそです。
昔は人並みに燃える様な想いをしたこともありますが(笑)
今はそれより、その先の人間愛を大切にしたい気持ちです^^

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