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手枕に思ふ [臨書/百人一首]

hyaku-67.jpg
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【百人一首-67】
春の夜の 夢ばかりなる手枕に
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
周防内侍(すおうのないし)

【本文訳】
春能よの 夢者可り奈る手枕二
か飛那具多ゝ无 名こそ惜四介連

【内容訳】
短い春の夜の、夢のようにはかない戯れの手枕のせいで
つまらない浮き名が立ったりしたら、口惜しいではありませんか。

手枕とは腕枕のこと。
作者の周防内侍が眠かったのか、「枕がほしいものです」とつぶやくと、
時の大納言・藤原忠家が自分の腕を御簾の下から差し入れ、これをどうぞ、とからかいました。
「私と一緒に一夜を明かしませんか」という冗談だったのでしょうか。
それに対し詠んだ歌なのだそうです。
からかうのはおやめになって。
短い春の夜のはかない夢のような、戯れの手枕に体をあずけてしまって、
つまらない浮いた噂が立ってしまうのは、くやしいことではないですか、と。^^
なかなかに、機転の利く女性だったようです^^
今回は中心にひとかたまりに集めた様な配置になっていて
まあるく収めた感じですね^^
墨の濃淡を特に意識して臨書してみました。


今年は桜の季節も何だか肌寒い日が続いて
お花見も震えながら…なんて方も多かったのではないでしょうか。
我が家も未だヒーターを片付けられないでいる有様です(寒がりで薄着の私^^;)
歌の手枕ではないですが、腕枕の人の温もりがちょうど心地の良い季節かもしれません^^
そうは言っても、いざ腕枕をしてもらったとしても、
相手の腕が痺れやしないかと気になって、
おちおち寝てもいられない心配性の海月なのでした(笑)


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コメント 4

風光

円く描かれた書が心の姿のようですね。

円相・・・何事にも柔軟に対応する角が立っていない書に
     優しさが表れているようです。

読み手に、まだ肌寒い春の宵を温めてくれるような。。。
by 風光 (2010-04-10 08:30) 

海月シド

★風光さん
ありがとうございます^^
そんな風に感じていただけると嬉しいです。

…私の書いたものはまだまだ臨書(お手本を真似て書く)の段階なので
きっとこのお手本を書かれたテキストの先生が
そんな心持ちで書かれたのが伝わったのかも知れませんね^^
私も早く、自力でそんな表現力を身につけたいです^^

by 海月シド (2010-04-10 17:25) 

あき

へ~そんなお歌だったんですかっ☆
こんな切り返しをしてみたいものですわ・・・と思ったのも束の間、今は切り返す人がいなかった・・・(T_T)
そうそう、実際の腕枕はそうなのよね(爆)
あれで朝まで完璧にぐーぐー寝ちゃったら、相方の腕はどうなるんだろう・・・と確かに心配でした(笑)

by あき (2010-04-10 22:45) 

海月シド

★あきちゃん
そうなんですよ〜ホント、腕枕って痺れるのが気になるの(笑)
…そう言っちゃうと現実的だけど〜^^;
やっぱり相手も楽な姿勢で寝て欲しいって思っちゃうから^^;
腕枕自体はいいものですけれどね〜^^*
疲れない方法があるといいんですけれど(笑)
by 海月シド (2010-04-11 23:47) 

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