春はいずこ

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【百人一首-65／左】
恨み侘び　ほさぬ袖だにあるものを
恋に朽ちなむ　名こそ惜しけれ
相模

【本文訳】
うらみ王ひ　ほ左ぬ袖た尓あるものを
恋二久ち那無　奈こそ乎し介連

【内容訳】
恋人のつれなさを恨み哀しんで、
涙に渇く暇もなく着物の袖が朽ちるのが惜しいのに
ましてや恋の浮き名のために朽ちてしまう
私の評判が惜しまれるのです。


【百人一首-66／右】
もろともに　あはれと思へ山桜
花よりほかに　知る人もなし
大僧正行尊（だいそうじょうぎょうそん）

【本文訳】
もろ登も尓　阿者連とお无へ山桜
者那より本可二　志る人も奈四

【内容訳】
お前もまた愛おしく思っておくれ、山桜よ。
こんな山奥ではお前以外に私の心を知る人はいないのだから。


左の歌は振り返ってくれない男を
恨む気力もなくすほど恨んで疲れ果てた女性の歌になっています。
あの人は恋に破れて泣き暮らしているという評判までたってしまって
そんな落ちぶれた自分が惜しいと歎いています。
…愛と憎しみは紙一重…なんてよく言いますけれど…
そんな恋の結末は、なんだかちょっと哀しいですよね＾＾；
右の歌は修行の為に俗世間を離れて山里にこもった作者が
人にも会わず不眠不休で修行を積んでいた時、
目の前に現れた山桜を歌った歌だそうです。
たった一人孤独に厳しい修行を積む日々の中で出合った美しい桜。
きっとどんなにか心慰められたことでしょうね。
自然の美しさは今もそんな力があるように思います。
辛く哀しい時、綺麗な風景や自然を見ると心癒されますものね〜。
昔の人も想いは一緒だったのですね＾＾

＊＊＊＊＊＊

最近、また母の調子が思わしくなくて…
何度も一進一退を繰り返しています。
精神的にも限界に来ている様子なので、どうしてよいのやらわからない状態です；；
今月末で退院出来るかなと思っていたのですが…それも難しくなってしまいました。
私に何が出来るのか、どうすることがベストなのか…
考えても答えは出てきません。
父も悪い方へと考えが働くようになってしまっていて
こういうのって悪循環なんですよね。
とにかく周りの私達が前向きでいないでどうするの！と言って
父にはもう少し頑張ろう、って言い合いました。
母に満開の桜を見せてあげたいです…少しは慰めになるでしょうか。


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タグ：臨書 くらし 百人一首

コメント 16

我が家も、母が父の介護をしておりますが：：80過ぎた母の苦労を思うと、
なんといっていいやら（－。－）
離れて暮らしているので、気にかかりつつ、どうすることもできないでいます。

お母様お大事にね

by 麗 (2010-03-25 08:49) 

お母上の容態心配ですね
だいぶ長期になっているようですし
思わしくないのが患部なのか、精神面なのか文面からは
解りかねますが・・、
お父上や海月さまのお疲れも察せられますね
とりわけ入院されている母上の気力が気がかりですねえ～
体力が落ちて食が細くなると外科だけの問題ではなくなります
出来ることなら車椅子で外出するなりして
以前の日常の生活の擬似体験させてあげて欲しいですね
安静に～だけでは、健常者でも参って仕舞います

私も経験しているだけに、前にも申し上げたかもしれませんが
「後悔先に立たず」です
大変でしょうが「いざ鎌倉」の今を乗り切ってくださいね

事情も判らず勝手なコメントお許しくださいませ
by もんざ (2010-03-25 10:24) 

私の母は昨年７月に左脚人工股関節手術、今年２月右脚人工股関節手術をしました。現在リハビリ通院中です。
不詳の息子である私は十数年前に離婚し現在母と私の二人暮らしです。
大正１４年生まれの母は私が３歳のときから、姉２人の３人の子供を育ててきました。
短い距離では杖をつき、長い距離では車椅子を使用しなければなりません。カイロプラクティックにも整体にも通わせながら、また膝にもテーピングをして快復を願っています。
私も母も以前のような歩き方は出来ない事は分かっていますが、口には出しません・・・と言うより出せないのでしょうね。
しかしお互いの人生を尊重しながら、そして笑いを忘れない様に冗談も多い会話をしています。
海月さまやお父様のご心痛が手に届くように伝わってきます。
現実を冷静に見ながら、明日が喜びに変わるようにと本日を過ごすことは、大変な心の強さも必要ではと思います。
母に満開の桜を見せてあげたい・・・同じ思いです。
それを信じ、その為にも今日を大切に生きようと思っています。
お母様、お父様、海月さまが笑顔に輝く事を祈っております。
by 風光 (2010-03-25 10:41) 

海月さん、お母様の具合心配ですね・・・。
ベッドの上で思う通りにならなかった日々を体験している私としては、お母様のお気持ち痛いほど解ります。
ほんの少しでも外出許可が下りるのでしたら、外に連れてってあげるのがいいと思いますよ＾＾
桜を見せてあげることができたら、なおさらだと思います！！
せめてせめてそれが実現できることを、私も心から祈っていますね☆
by あき (2010-03-25 22:30) 

こんばんは、海月さん。

お体のご不自由さに加えて、お母さまのお心の焦りが
表れてらっしゃるのでしょうか。
せめてなにがしかのお楽しみでもあればいいのですけれど。
体調が思わしくない時は、普段どんなに気丈な方でも
心が乱れてしまうのでしょうね。そんな時、そっとして差し上げる
のが良いのか、励まして差し上げれば良いのか、生憎宗流には
分かりかねるのですが、お父さまや海月さんが気落ちなさらないか
心配です。
せめて、無理をしてではなく、お母さまのお好きな食べ物や
他愛のない笑いなどがお気持ちの慰めになればいいのですが…。
けれど、無責任なお言葉かもしれませんが、海月さんが変わらず
お顔を見せて差し上げてらっしゃる事は、きっとお母様の支えとなって
いるのでは思います。
でも、くれぐれもあまり思い詰められる事で海月さんご自身のご体調を
崩されませんよう、お気を付け下さいね。
私は何もできませんが、海月さんが何かお話でもされる事でお気持ちが
軽くなられるなら、私でよければいつでもお話聞かせて頂きますから＾＾

by 宗流 (2010-03-26 00:08) 

★麗さん
こんばんは＾＾いつもありがとうございます。
コメントが遅くなってごめんなさい！

麗さんのお母様も介護なさっているんですね。
離れていると色々とご心配も多いとお察しいたします。
私も兄が遠くにいるのですが、
何も出来ないはがゆさをいつも嘆いていますvv

母のこと…ありがとうございます＾＾
by 海月シド (2010-03-26 21:55) 

★もんざさん
こんばんは＾＾いつもありがとうございます＾＾
コメントが遅くなってしまってごめんなさい！

母は怪我をした患部が悪いのではないのです。
歩行練習に伴う腰の痛みが出て、それが痛くて歩けないのだそうで…
痛み止めを飲みながらまた少しずつ
リハビリをやり直しているような状況です。
歩き始めていい感じになってくるとその様な痛みが起こるので
母もまた不安になってしまうみたいです。
食事は病院で出されたものはきちんと食べるようにしているみたいですが元々体力がある人ではないので、やっぱりリハビリを休んだりしてしまうと心配ですね。
安静にしているわけではなく無理にでも歩くようにはしているみたいなんですが…それがいい事なのかもわからなくて。

何が良くて何が悪いのか、ハッキリわからないのが辛いところです。
それでも目の前にある事を一つ一つこなしていくほかないので…
4月半ばの退院（強制的に）までに何とか目処を付けたいところです。

ご心配やお気遣い、本当にありがとうございます＾＾
私ももう少し頑張ります。

by 海月シド (2010-03-26 22:01) 

★風光さん
こんばんは＾＾コメントありがとうございます＾＾
お返事が遅くなってしまってごめんなさいね。

風光さんのブログを拝見して
お母様がリハビリ通院なさっている事は存じていましたが
両足手術だったのですね…本当に大変でしたね；；
私も母のそばにいつもいられればいいのですが、
その役目は現在父が行っているので
父にも負担がかかっている事が二重の心配です。
もちろん、父や母に会う時はいつもの通りに
明るく前向きなことしか話しませんし、
出来るだけ笑える話をしようと思って会いにいっていますが
母が頑張ってきたのを知っているだけに
状態が思わしくないと聞くと自分の無力さに苛立ちを覚えます；；

でも、私が明日に喜びを感じられるような生き方をしていなければ
到底父や母に元気をあげる事は出来ないと思うので…
今はただ、じっとこの状況をガマンして出来る事をしようと思います。

お心遣いありがとうございます＾＾
とても励みになりました。感謝です＾＾
by 海月シド (2010-03-26 22:10) 

お母様の様態…そうでしたか？
本当に桜とか…春のうきうきするものを見せてあげられるといいですね＾＾
by 悠人 (2010-03-26 22:16) 

★あきちゃん
こんばんは＾＾コメント遅くなってしまってごめんなさい！
あきちゃんもベッドの上の生活をしていた事があるんですね。
私は幸いにも入院体験はないのですが、やっぱり長引くと辛いものですよね…。

何だか病院の先生も、リハビリの先生も
外出出来るのかどうかとか、痛みが再発することに関してとか
これからのリハビリの方針とか、何の説明もないんです。
実際そういう事は常なものなのか、そういうのさえも私達にはわからないのです。
ホント、出来るなら一日どこか外へ出してあげたいのですけれど。

どちらにしても、今の病院にいられるのは4月半ばまでなんです。
それを過ぎたらどんな状態であっても出されてしまうので＾＾；
出来ればその時に転院ではなくて、家に帰してあげたい気持ちです。
でも今のまま歩くのが困難だと父にかかる負担が心配なんです。
だからそれまでに何とか母に合った良い方法を見つけたいのですけれど…。

桜が咲く頃になったら、その時どんな状況にしろ
桜は見せに連れて行ってあげたいです＾＾

あきちゃんも、ご心配くださってありがとう＾＾

by 海月シド (2010-03-26 22:17) 

★宗流さん
こんばんは＾＾いつもありがとうございます＾＾
コメントが遅くなってごめんなさい！

そうですね…気の焦りもあり、
そしてこのまま良くならないのではという不安もあり、
自分で自分がイヤになってしまうような感じもあるような
きっとそんな心境なのでは…と思います。
母は元々忍耐強い方なんですけれど…その母が言うのですから
よっぽどもうイヤなのだと思います＾＾；
本当に人の気持ちって大事だってつくづく感じたのですけれど
こう思うようにいかない事が続くと、楽しい事をする気持ちになれなくなってしまうんですね。
何か食べたいだとか、何かをしたいだとか
そういう欲求でさえ麻痺してしまうような。
全ては病院という檻の中に閉じこめられているって感覚から
来るものなのかもしれません。
私が限界だなと感じたのはそんな事もあってなんですよね。

私が出来る事は本当に限られているので歯がゆい気持ちです；；
でも、色んなケースを考えて、今の状態でも家に帰れる方法とか
そういう面からも考えてあげたいと思っています。
病院にいる事だけが最善というわけでもないかもしれませんものね。

お心遣いと温かいお気持ち、本当にありがとうございます；；
話を聞いてあげる、って言ってもらえるって
ホントに心強いしありがたいです。
あんまりグチグチ言いたくないですけれど＾＾；
また何かあったらぶちまけてしまうかもです（笑）
その時はどうぞよろしくです＾＾*

by 海月シド (2010-03-26 22:28) 

★悠人さん
こんばんは＾＾いつもありがとうございます＾＾

そうなんです…人の体ってホントにわからないことだらけです。
桜が満開の頃までには今より前が見えているといいのですけれど…
今は早く毎日安定して暖かな日々になって欲しいです＾＾；

by 海月シド (2010-03-26 22:30) 

ご無沙汰しております。

時々海月さんの日記は拝見してましたが、コメはしないまま今まできてしまいました・・・

お母様、ご心配ですね。

慣れない入院生活。
思いのほか痛みを伴うリハビリ。
きっと、お父様のこと、海月さんのことも気に掛けていらっしゃるでしょうし・・・
どちらかというと、精神的に参ってらっしゃるのかも知れませんね。

ホントに気休めにしかなりませんが、何か気持ちの紛れる事や、ご自身が楽しいと思われることを、ひとつでもなさってみてはいかがでしょう？

3月24日は海月さんのお誕生日でしたね。
遅ればせながらおめでとうございます。

例えば、海月さんのお誕生日のお食事会をしに外出してみるとか・・・

こんなことくらいしか思いつかなくてごめんなさい。
でも、一日でも早く（あんまり急ぐことばかり考えては、いけないのかもしれませんが・・・）ご家族皆さんが、心から笑顔で日々過ごせることをお祈りしています。

海月さんもくれぐれも体調には気をつけられてくださいね。


by しーの (2010-03-27 10:58) 

★しーのさん
こんにちは〜♪お久しぶりでしたね〜。
コメントありがとうございます＾＾

今までは頑張れば良くなって早く出られると思っていたものが
頑張ってもダメで、でも諦めたらもっとダメなのもわかっているし
自分の気持ちをどこへ持って行っていいのか
わからなくなってしまっているようです…。
多少なりとも気の紛れる事をやろうと努力はしているみたいなんですが
気持ちがもうそういうのを楽しむ段階ではなくなっているんですね＾＾；
一日はとても長くて、夜もよく眠れなくて
やれることもやりつくした感があるみたいなんです。

誕生日の事…ありがとうございます＾＾
そうですね〜。今は痛みがひどく歩行の妨げになってしまっているので
外へ食事に…というのは厳しいかもしれませんが
また痛みが少し落ち着いたら、外へ連れ出してあげたいです＾＾
とりあえず、明日また病院へ行くので
母の大好きな旬の筍を煮て、持って行ってあげようと思っています＾＾
そのくらいしか、ホント出来る事ってないんですよね…；；

色々とご心配いただいてありがとうございます；；
お気持ちとても嬉しかったです＾＾
しーのさんの方は最近いかがですか？
まだちょっと肌寒い日が続いてますが（そちらはどうなのでしょうか＾＾）
しーのさんも体調など崩されないようにしてくださいね＾＾








by 海月シド (2010-03-28 10:08) 

海月さん、こんにちは～
ご無沙汰しております　
かな書、腕を上げられましたね！
とてもいい散らし書きですね　どちらの作品もすばらしいです

お母さま、早くよくなるといいですね
私の母も四年前に倒れてその時はもう大変でしたが不幸のあとには幸福が必ず来るって信じてました　大丈夫、きっと元気になられますよ！

わたしももうlovelogはやめて今のブログでやり続けていくつもりです
海月さんのブログ、リンクさせてくださいね。
by 瑠奈 (2010-03-30 18:10) 

★瑠奈さん
こんばんは〜＾＾こちらこそご無沙汰しておりました。
コメントありがとうございます＾＾

腕を上げたなんて嬉しいお言葉！＾＾
…でも、単にまだ臨書しているだけってレベルですから〜＾＾；汗
でも瑠奈さんにそう言って頂けると嬉しいです。
臨書を勧めてくださったのも瑠奈さんですものね＾＾

母の事…ありがとうございます；；
瑠奈さんのお母様も大変だったのですね…
不幸の後には幸せが…そうですね、
私もそう信じて、もう少し頑張ります＾＾

リンクの件、ありがとうございます〜！
私も瑠奈さんの今のブログの方、リンクさせて頂きますね＾＾
今後ともよろしくお願い致します♪

by 海月シド (2010-03-30 22:34)