SSブログ

写経 [書あれこれ]

shakyo1202.jpg

ここ数日、ずっと写経を書いていました。
…というのも、所属している会で募集があって、
中国のお寺に奉納していただけるとの事で
何年か前にもやったのですが、
これが最後の募集になるかもしれないとの事だったので
また今回改めて出す事にしました。

今回は普通の写経用紙ではなく、紺地銀泥で書いてみました。
本来は金泥が人気なのかな?とも思いましたが
私自身、金よりも銀が好きなもので^^;
実際には本物の金銀の粉や、金銀で出来た墨を磨って使うのですが
それはと〜ってもお高いので(時価です)^^;
今回は本物ではないけれど、それ用に売られている銀の墨を使って。
でも、本物を使ったものは、磨くと光り輝いて、とってもキレイなんですって!
一度書いてみたい物ですぅ^^;
でもこの紺地のに書くとかっこいいですよね♪^^

実は父が亡くなった時、火葬のみで何もしませんでした。
お坊さんも呼ばないし、お墓も立てないし、従ってお経も読んでもらっていません。
それは父の遺言のようなもので、元気な時からずっと言われてきた事なので
周りの親戚に何と言われようと、それだけは兄と共に守り通しました。
だからという訳ではないですが、今回の写経を父のために奉納してもらおうと決めました。
一番最後に家内安全祈願だとか、誰かの供養の為とかっていうのを書くものなんですが
そこに父の名を書き、中国のお寺で守っていただこうと思います。
きっとお坊さんにお経を読んで頂くより、父も喜んでくれると思って^^
もう一枚は父の遺影のところに置いておきたいと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 ?'術ブログ 書・書道へ

nice!(1)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 12

つるぎ

銀の写経なんてあまり見たことが無いですが良いものですね~そして綺麗な字ですね!
本当にお手本みたいな写経を書かれて素晴らしいと思います。
お父様もさそかし喜んでみているのではないでしょうかね。
中国のお寺とは随分遠い所に奉納するんですね、近所のお寺にも奉納とかしておいたらどうですかねと思っていまいました。
by つるぎ (2012-02-06 15:52) 

海月シド

★つるぎさん
銀より金の方がよく見かけますよね。
金はやっぱりゴージャスな感じです(笑)
銀はもう少しシブイかな。私はそれが好きなのだけど^^

お手本みたいなんて言ってもらえて嬉しい^^*
写経を書き込んだら、実用書道なんかも上達早いかもですね。

中国のお寺にわざわざ…というわけではないのですが
たまたま所属の会でそういう企画があるってことだったので
奉納してもらうことにしました。
近所のお寺と言ってもねぇ…
父のお墓があるわけじゃないしどうしたものかと思って^^;


by 海月シド (2012-02-07 00:50) 

Bergamot

いつも足跡だけのBergamot、お許しねがいます。

何も読まず写真だけを見れば、写経の教本!?かと思いますよゼッタイ!!
海月さんの意志の強さや、凛とした佇まいが十分伝わってきました。
視点は違えど百人一首の臨書からも感じていたことです。

優しくて、艶やかで、それは絵画のような臨書からも、この写経からも、
あるべき姿を具現化してその中で再認識して再構築することを繰り返しながら、
誰からも邪魔されず自分の意志で行うということに意味があるのだと思いました。

きっとお父様も喜んでおられることでしょう。

今日も“気づき”頂きました。ありがとう!!
by Bergamot (2012-02-07 08:35) 

海月シド

★Bergamotさん
いえいえ、とんでもない〜!
コメントありがとうございます^^

百人一首の頃から見てくださっていたのですね。
勿体ないくらいのお言葉の数々…勇気が出ます^^
日々の色んな事を、ただ何となくではなくて
色々考えることをし続けなくてはいけないんだと
Bergamotさんのブログを拝見していると感じます。
私の方こそ、いつも「気づき」を頂いておりますよ^^
ありがとうございます〜!

by 海月シド (2012-02-07 17:45) 

悠人

銀文字…“いぶし銀”って感じで、自分も金より銀が好きかも…。

お父様の供要…これもまた海月さんができるいい選択だと思いました。
死との対面、接し方もごく自然で…お父様の意志、ご家族の意志…なんか学ばされました。

いつもありがとうございます^^
by 悠人 (2012-02-09 01:07) 

伀

パソコンの動作不良が続いたため、
海月さんのブログを気にしつつも、ご無沙汰しておりました。

このたびは、亡きお父上のために、写経され、しかも、書道の母国である
中国のお寺に納経されるとか。
すばらしいことです!
写経三昧の私としては、我がことのように喜んでいます。

いつの日か、書道家だった祖父の血筋を受け継ぐ海月さんが、
師範となられて、奉納された中国のお寺を尋ねる機会が、
必ずや来るに違いありません。

その折の、合掌し、お父上に報告する海月さんの姿が、彷彿されます。

私の本格的な写経は、3年ほど前からですが、
特に亡き母の入院を機に、毎日の日課となり、今日に至っています。
朝食のあと、最優先で取り組んできましたが、
たぶん、一千巻を超えていると思います。
大震災後は、もっぱら犠牲者の慰霊の気持ちが昂ぶって。。
いずれは、菩提寺に納めるつもりでいますが・・・

それにしても、海月さんの写経は、
どういうお手本によったのか知りませんが、
格調高く、かつ美麗。そして「一字一仏」と申されるように、
心が込められていますね。

私のは、数に任せた粗製乱造気味なので、反省しています。
ちなみに、これまで、数々のお手本を参考にしてきましたが、
今は、もっぱら、福井県は永平寺仕様のお手本を使用しています。

さて、私の書教室の便りですが、
今回は、書き込みが長くなるので、後日にします。
席替えと機関紙への課題提出OK が出たことなど・・





by (2012-02-09 21:12) 

海月シド

★悠人さん
お返事が遅くなってごめんなさい!
いつもありがとうございます^^

悠人さんも銀の方がお好きですか^^
いぶし銀、まさしくそんな感じです!

大切な人の送り方は色々な形があるのだと思いますが
私の場合は父が意志をはっきりと伝えていてくれたので
随分助かりました。
自然体…父はこれをすごく大事にしていた人でしたので
そういう意味では良かったと思っています。
…周りはいろいろ騒がしかったですけどね^^;汗


by 海月シド (2012-02-11 01:28) 

海月シド

★伀 さん
お返事が遅くなってごめんなさいね。
パソコンの調子、いかがですか〜^^;

写経をやってらしたのは以前から伺ってましたが
毎日の日課とは…すごいですね。
なかなか出来ることではないと思います。
それだけ書いてらしたら、内容も全て覚えてらっしゃるのでしょうね。
今回私も何日か続けて書きましたけれど
集中力を使う作業だと改めて実感しました^^;
心の様子がすぐに字に出ますね^^;ダメな時はホントダメです(笑)
毎朝の日課にしたら、気持ちがピンとして
一日が何だか気持ちよく始まりそうです。
是非いつかどこかへ奉納されてくださいね。

私がお手本にしたのはお教室から配られたもので、
どこのとかってわからないのですが^^;
でも、これはほとんどお手本通りに書いていません^^;
もちろん並べて見ながらは書いているのですが、
改めてお手本と見比べるとちょっと雰囲気違います。
臨書とは違うので、かなり自己流入ってます^^;
それを美麗だと言っていただけるなんて〜
やっぱり伀さんは褒め上手!(笑)
心だけはこもってますけどね^^
父を想って一字一字丁寧に書きました。

中国のそのお寺に行ける機会が今後あるかどうかはわかりませんが
何かに導かれてそんな日が訪れたらステキだなと思います^^

後日のお教室風景、また楽しみにしております!^^

by 海月シド (2012-02-11 01:42) 

伀

海月さん、
厚かましいとは思いますが、
パソコンの調子が良いうちに、
お言葉に甘えて「教室風景」を・・
つまらない長文を、お許し下さい・・・

13時から15時。20分前に入室可能。
時刻になると、先生と助手が入室。点呼をとります。
15名ほどの生徒は、元気よく「ハイ」と返事。
私だけは、先生の目の前ですから、軽く会釈しするだけ。
先生、いつも曰く「書いてきたものがあったら、
見てあげますから、もって来なさい」
4~5名の生徒が自宅学習成果を、順次、先生の机に広げる。
書道レベルの違う各自の作品(祭姪文稿やら多宝塔碑、建中告身帖、
高野切やら、創作詩文やら、墨象などなど、各5、6枚)
先生は、それらを、さっと目を通すと、
「はい、これを残しましょう(機関紙提出候補)、これで添削しますよ。・・」
この間、一人当たり、5分弱ですよ。
多様な書に即時に対応する先生の凄さ!
この間、皆んなで、先生の手元を注目しているのです。

それが一段落すると、私に声をかけてくれる。
おずおずと、競書課題(多宝塔碑その他数点)を出す。
同じように選別、添削をしていただく。

続いて、教室での稽古作品を見てもらいた各人が、
先生の机に広げに、次々に来ます。

始めから終わりまで、なんとなく、ざわついた教室なのです。
作品を見せない人のところには、
先生自ら巡回して、生徒の様子を見て、激励します。
助手さんは、生徒の希望、指導要請の有無にかかわらず、
生徒の机に張り付いて、細かい指導をします(これが苦手な私・・)。

実は、席替えをしました。
以上のとおり、先生の机のところで、生徒が頻繁に、添削指導を
受けているため、目の前にいる私は、とても落ち着けないのです。
以前から、気になっていた方の隣を狙っていたのです。
最後列で、彼女は、二人前の机を占領していますが、
隣が空いていました。
どうやら、その場所は、みなさんは敬遠していたようです。

彼女は、準師範クラスで、最長老。
20分前に入室し、
先生の後ろの黒板に、自宅成果の詩文や隷書などを、掲示しておき、
生徒全員が注目する中で、イの一番に指導を受けます。
また、教室の机は、椅子式ですが、彼女は、座らず立ったままです。
助手もめったに近づきません。
ちょっと取りつきにくい雰囲気ですが、彼女の側なら、
落ち着いて稽古できるのではないかと・・あえて移りました。

挨拶すると「私、立ったままなので、
あなたを見下ろすみたいだけど、気にしないでね」とのこと。
「大丈夫です、初心者なので、よろしく、いろいろ教えてください」
早速、教えてくれたのが、墨のこと。
教室での指定は「玄宗:超濃墨液」。
でも、「かな」には無理。
彼女は、自宅で、かな専用の墨を磨り、
小瓶に入れて持参していました。なんと、十円銅貨が入っていました。
これで、墨の固まりを防げるのだそうです。
どうやら、私が、隣に来たことを、嫌がっていないようなので、安心安心。

ようやく、機関紙提出課題(多塔宝碑臨書など)にOk がでたので、
今月二月分から、逐次提出してまいります。
ライバル氏に遅れること二か月ですが・・
競書応募も、だんだん楽しくなりそうです。





 
by (2012-02-12 23:25) 

海月シド

★伀 さん
早速のお教室風景、ありがとうございます^^
伀 さんが通ってらっしゃるところの様子が
手に取るようにわかりました^^
助手さんの立ち位置だとか(笑)上下関係らしきものとか…^^;
やはりそこの雰囲気というのは所によって色々なんですねぇ。
そして伀 さんが色々周りに目を配りつつ勉強なさっている姿を
想像する事が出来ます^^

私自身、今のお教室に通い始めた頃は
実はまだ新しいクラスが出来たばかりで、生徒は私一人だけでした^^;
だから伀 さんのような経験をしていないのです…
私が今のクラスの中では一番古いもので^^;汗
最近はとても生徒さんが増えましたので、
新しく入ってらっしゃる方は、きっと伀 さんのように
色々と想うこと感じる事があるのだろうな〜なんて、
そんな目線でも見る事が出来ました^^
私もお稽古の時はあまり話をせず黙々と書いているので、
もしかしたらとっつきにくい…なんて思われているかもです(笑)
気をつけなくちゃ〜^^;あは

墨については10円玉を入れておく…というの、聞いたことがあります。
入れておくと腐敗を遅らせると聞いた気がします…どうだったかしら^^;
私はあまり作り置きしておかないので試した事がないのですが
今度作品展の作品作りに使う墨を大量に作っておかねばと思っているので、
その時にでも早速試してみたいと思います!

いよいよ競書提出なんですね!
競書があるととても励みになると思いますので、
上を目指して頑張ってくださいね^^
結果報告、お待ちしてます^^

by 海月シド (2012-02-14 01:16) 

hisa


こんばんは、海月さん^^
毎日寒い日が続きますね~お風邪など引かれてませんか?
こちらは今朝、雪が少し積もってました。
でも、寒いの苦手なくせに私は雪が大好きっ!今朝だけは寒さも
忘れてちょっといい気分で過ごせましたよ♪

写経、きっとご遺影の中のお父さまもお喜びになられるでしょうね。
広い大陸の地へと届いた思いを込めた書は、きっと海月さんとご家族の
事をしっかり見守って下さるはず!
最愛の娘の手による書、これほどのご供養はきっとそうありませんよ^^

高僧の読経も、立派なお墓も、豪華な葬祭も、それはもしかしたら
遺された人のため、かもしれませんね。
私の母も、海月さんのお父さまと同じ事を常々言ってます^^*
母曰く、金銭的とかそういうのじゃなくて、弟と私が手を合わせてくれたら
それだけで充分らしく、人が灰になるとはそういう事、なんて言ってます。
それが海月さんのお父さまと同じ思いからなのは解りませんが、
私自身は何となく母の言葉が分かるような気がします。

by hisa (2012-02-18 22:38) 

海月シド

★hisaさん
おはようございます^^お返事が遅くなってごめんなさいね。
ホント、まだまだ毎日寒いですねぇ++
ここ数日はこちらとてもお天気が良くて、
部屋の中にいるとお日様の陽差しでポカポカ暖かいのですが
それに慣れて外へ出たらま〜大変!(笑)
元々薄着の私はもう耐えられんほど冷え冷えです^^;あは
そちらは雪が積もったのですね〜。
私も見ているだけなら雪は大好きです(笑)
辺り一面真っ白に覆われる風景って幻想的でとてもステキですよね♪
でも、やっぱり見ているだけがいい私でした^^;

写経のこと、ありがとうございます^^
生前の父は割とこうしなければいけないとかいう世間の風習というものを
取っ払って生きてきた人なので(笑)
自分がいなくなった後の事もずっと私達に伝えていたんですよね。
hisaさんがおっしゃるように、色んな事…お墓や葬儀、そういったものは
遺された者のための事なんです。
実際そういう立場になってみて、よ〜くわかりました。
それが悪い事とは全然思いませんが、
うちの場合は遺された私達がどうしたいかではなく、
父ならどうして欲しいかを第一にして考えましたので、
このような形になりました。

hisaさんのお母様の言われた言葉も本当にその通りだと思います。
大切なのは形式でも外側の姿でもなく、
遺された者それぞれがうちに秘めた想いなのであって、
それをどんな形であれ亡くなった人に伝えようとする事が一番なのだと私も思います。
多分、父もhisaさんのお母様と同じ気持ちだったと思いますよ^^

by 海月シド (2012-02-20 08:58) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

たからばこ念ずれば花開く ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。