人事を尽くして天命を待つ [書教室]
とうとう師範課題の締め切り日でした^^;
今回は、課題の内容も事前には知らされず、
一ヶ月前くらいに発表されるので
前から練習しておくこともできず、
そして一つの課題につき、提出用の紙が3枚ずつ支給されて
その中でまとめ上げなければならないので
今までとは条件が違います。
今までは散々練習して、大量に書いたものの中から選んでもらえたけど
今回はどんなに練習しても、最後のお清書で力が出せなければ意味のないものとなってしまう。
ある意味、師範としては当たり前の課題なのかもしれませんね。
結局のところ、自分の本当の意味での実力が試される試験…そんなところでしょうか。
失敗出来ない、本番の紙…となると
人の心というのは本当に厄介です。
今までさらさらと書けていたものが、途端に手が震えだしたりね(笑)
私は昔、手書きPOPの仕事をしていた事があるのですが、
私が入社して数ヶ月経ったある日、その時に仕事を教えてくれていた上司に、
仕事が終わった後に突然、「○○さん、“合格”って字を僕の目の前で書いてみて」と言われました。
その当時、制作したPOPはほとんどを筆で書いていました(アナログ!笑)
…とはいっても、書道の筆のようなものではなく、専用の筆でですけれど。
上司は、簡単な研修試験だね、と言って、急に私にそう言ったのです^^;
普段、書く事が好きで楽しく書いているものでも、
人がじ〜っと見ている所で、しかもそれは尊敬するミラクルな何十年のベテラン上司なわけで…
手が震えたのを今でも覚えています。
(余談ですが、その研修試験は、“合格”を頂きました^^)
人に見られていたり、失敗出来ない状況下の中で
自分の実力を出す事って本当に難しい事です。
でも、逃げていても始まらない、やるっきゃないんだわ!と、
その時にその上司に教えていただいた気がします。
今回は誰かに見られている所で書くわけじゃないので
その分まだ楽だったと思いますが(笑)
それでも、この日のために今まで頑張ってきたという気持ちがあるので
どうしたって力が入ってしまいますよね。
それがわかっていたので、今回はとにかくあまり深く考えない事に徹しました。
メンタルな部分がどれほど作品に影響を与えることか…
母の事があったので、逆に色々考える余裕もなかったのですが…
それがかえって良かったのかもしれません。
とにかく楽しむこと、結果よりも今の書いている空間を大事にすること、
…なので、今までで一番力が抜けていたかもしれません^^;
それでダメなら今の自分ではまだ師範レベルに不足しているということ。
それなら更に精進すればいい。修行は一生続いていくのだから…
考えてみると、師範試験ってこういう精神的な部分での試験でもあるのかもしれません。
どう受け止めて、どう向き合っていくのか。
そんなことも試されているのかなぁと…考えすぎかしらん(笑)
何だかんだで無事に提出を終え、
今はちょっと肩の荷が下りてホッとしています。
色んな意味で一区切り…これも巡り合わせなんでしょうか。
とにかく、人事を尽くして天命を待つ…今はそんな心境です。
※写真は先月の課題から(遅っ^^;)
人事を尽くして天命を待つ…
なかなかどうして…それすら出来ない人が多いなかで…毎度ながら海月さんは偉いなぁ!って思います。
最近は人事を尽くさず、あわよくば「天命」ちょうだい…とか、統計学的な数字をもとに、こんなもんでしょう…みたいな輩が多すぎると思います。
海月さんを遠くから見てて、道を極めるってこういうことなんだなぁって改めて思いました。
by 悠人 (2013-08-20 06:01)
★悠人さん
全然偉いとかじゃないですよ〜(^_^;)
私も自分に言い聞かせてるようなもんです(笑)
それに、結果を優先してしまうと、
結局しっぺ返しは自分に来ちゃいますからね〜(^_^;)
どんな事にも言えるのかもしれませんが、
コツコツやるしか確実に前に進む方法はないのでしょうね〜。
by 海月シド (2013-08-21 00:52)