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目利き [書あれこれ]

gantou_hi.jpg

先日、お教室のイベントで研修旅行に行ってきました♪
私は日帰りでしたが、一部の人は泊まりがけで。
初のお泊まり旅行…私も泊まりで行きたかったなぁ;;

もちろん、研修旅行ですから、書にまつわる所に行きましたよ〜。
中国の代表的な石碑を復元したものが集められている公園…
…と言ったら、どこへ行ったかもうおわかりですね(笑)
書をやっている人ならきっと知っている公園です。
一般の人は多分知らないだろうな…^^;
ずっと行きたいと思っていた所だったのでラッキーでした♪
拓本をとる体験なども出来るそうで、有名な作品がたくさんありました。
時間の関係で拓本体験は出来ませんでしたけど…ちょっとやってみたかったかな。
土曜日だというのに、園内にいる客は私達だけ。貸し切り状態でした。
うーん、今後の運営を続けていけるのかとっても心配になっちゃいましたけど^^;
私としては、残しておいて欲しい所です。
なかなか中国へ行って本物を見てくる事は出来ませんからね…。
いつかは見てみたいものですけれど。

rantei_hi.jpg

近くに雨畑硯といって、300年も前から硯の生産をされている場所があります。
最近ではもう石が採れなくて作られていないような噂も耳にしたりしていたのですが
実際にはまだきちんと作られていました。
石が採れないのではなくて、石を発掘する人、彫る人、専用の彫る道具を作る鍛冶屋さん、
そういった人たちが激減して、数えるほどしかいないのだそうで…
どうして日本は簡単に文化を衰退させてしまう国なんだろうと
何だかそういうのを聞くと哀しくなります。
もちろん、現場の方たちは必死に守ろうとなさっています。
でも世の中の流れがそれを許してくれない。
現実と理想とは常にギャップがあるものでしょうが
もう少しそういうものを大切にする国づくりというか…そういうのが必要な気がします。
何をどうすれば古き良きものがもう少し居心地よくいられる世の中を作れるのでしょうか;;

話はそれましたが…そこのおじさんがとても気さくでお話好きの方で^^
良い硯の見分け方、同じ石でも色んなランクがあって
その石の違いを、実際に彫る作業を体験させてくれたりして教えてくださいました。
正直、今まで硯をどう選んで良いのかわからずにいました。
硯は磨ってみなければわからない、というような代物です。
良いものはとてもお高いけれど、実際に買う前に墨を試し磨り出来るわけじゃない。
見た目や重さ、そういう外見から選ばなくてはならないわけで
お店によっては手に取ることさえ出来ないようなところもあります。
今回、目で見た時の見分け方はもちろん、他にどのような所を見ればいいのか
とても丁寧に教えてくださり、本当に勉強になりました。
まさしく研修旅行!(笑)
目利きの仕方を教えてもらったものだから、
家に帰ってすぐに、持っていた硯を確認しちゃいましたよ〜(笑)
この間の坑子巌…うん、やっぱりそんなに悪い硯じゃなかったみたい^^
父の想いを改めて生かす事が出来たとホッとしました^^;
そしてこないだ坑子巌を買ったばかりでしたが…
和硯は持っていなかったので一つ購入してきました♪
とっても良いお買い物が出来て、満足満足♪

今はあまり長い時間をとれない身なので
実は参加するかどうか随分悩みました^^;
でも大分前から段取りをして、家族の協力を得て
何とか行ってくる事が出来て本当に良かったです^^
行かせてくれた相方さんに感謝しつつ…
また修行の方に身を入れて、硯が無駄にならないように頑張ります^^;あは

※写真上は雁塔聖教序。下は蘭亭序の石碑。

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コメント 2

つるぎ

あ~っ山梨県のですか!
確かに日帰り可能な場所ですからね~でも大人の修学旅行ではないですが、そういうのも楽しそうですよね。
硯もそうですが、和紙も有名なんですよ~手漉き和紙体験教室とかも確かあるはずです。

硯の知識が増えて良かったですね。
硯作りの専門家に聞くのが一番勉強になりますからね。
by つるぎ (2012-03-27 11:05) 

海月シド

★つるぎさん
そうそう、そこです^^
大人の修学旅行…確かにそうですね。
とても楽しかったですよ♪
みんな同じ物を学んでいる人同士なので、そういう意味でも楽しかったです。
和紙の里も泊まりの人は行ったみたいです。
だから私も泊まりで行きたかったのだけど〜;;クスン

ホント、色々本とかで学んで頭だけで理解していても無理がありますよね。
実際にそれを作っている人の話っていうのは
なかなか聞けないですからね〜勉強になりました。
目で見て、手で触って、そして実際に石を彫る感覚を感じてみて
改めてわかった事がたくさんありました。
現場は大事です^^v

by 海月シド (2012-03-27 15:38) 

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