SSブログ

くるくる [臨書/楽毅論]

gakki4.jpg
※クリックで拡大します^^

今日はすごい風でしたね〜。
春の嵐?…それにしてはちょっと寒さもあった感じです。
生暖かい風が吹き荒れると、一気に春らしい気分になりますが
今日の風は油断した薄着の私には冷たい風に感じました^^;

今日は早朝から臨書の練習^^
教室で書き始めた祭姪稿と、自身で課した楽毅論。
実は先日のお稽古で、祭姪稿がどうにも強敵なので〜><
先生に書いていただくようにお願いしました。
目の前で筆捌きを見ていると、自分との違いをまざまざと感じさせられて;;
ものすごくなるほど〜!って思えてその後すぐ書いてみたのですが
時すでに遅し。すぐにその日のお稽古はタイムアップとなってしまったのでした。
なので、先生の残像が残っているうちに家でずっと書きたくて書きたくて
早朝からはじまったのですが…本当に時すでに遅しでした;;(笑)
なるほどと思ったこと、何となく目では感覚が掴めたこと、が
実際にもう一度やってみたら出来ない出来ない^^;
何度やってもうまくいかない。
何となく、感覚掴んだと思ったのにな〜;;
…ホントに奥が深いです;;くすん

最近、自分の好みが変わってきたのか
それとも目だけは少しだけ肥えてきたのか
所謂お習字で書くような綺麗な字、字形の整った字、
そういうものにあまり心惹かれなくなりました。
昔は「上手い字」に憧れていたものでしたが(笑)
もちろん、誰が見ても上手い字、というのも
そう簡単に書けるものではないし、
基本的にはそういう字も書けなければいけないけれど
単に形の整っただけの書は見ていても何だか退屈。
機械で打っている字じゃないのだから、
その書を通して書いている人の人となりというか
何か背景を感じる事が出来なければ心に響く事もありません。
あとはやっぱり線質、ですね〜。
これは何とも口で説明出来ないのだけれど、
単にスッと引いている線の集合体、のような字には魅力を感じません。
ぐぐっとねばりがある線だったり、時には軽やかに舞う線、
溜める時もあれば跳ねるように跳ぶ線もあったり
力強さの一面にほろっと儚げな線があったり。
これは人間にも言えることですよね。
色んな顔があってその人の魅力はさらに倍増したりする。
ただ何となく、感情の起伏もなく、スッと引いた線の様にだけ生きている人に
魅力を感じる事は少ないんじゃないかな〜なんて…少なくとも私はそうです^^
どんなに普通に生きようと思っていても、色んな事が起こるのが人生。
怒ったり泣いたり笑ったり…それぞれの時に変わる表情のように
書にも色んな表情があるからこそ趣を感じるのではないかな〜と^^
もちろん、基本が根底にあって、の話ですが…
そんな、くるくる変わる人の表情のように
いろんな表現が出来るようになること。
それが私の書に対しての最終的な大きな夢でもあります。
…あぁ、なんて遠い夢なんでしょ(笑)

※写真は楽毅論の続きです♪


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 ?'術ブログ 書・書道へ
↑ポチっとしていただけると励みになります[揺れるハート]↑^^
nice!(0)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 10

もんざ

海月さま ご無沙汰ですみません

快調にお稽古されているのが文面から伝わってきますね

先生の筆扱いの残像が残っているうちに・・
切実に判りますねそのお気持ち
踊りの稽古もマンツーマンで最初は横に立って下さいます
その日の稽古した所の振りは「譜」と呼んでますが
銘々、自分で動きを絵にして残していきます
それこそ残像が消えないうちの大切な作業なんですが

お稽古の後、お茶したり食事したりして帰宅しますと
全く振りが出てこない事が往々にしてあります
そうなりますと自分でお浚いが次回まで出来ず、
次のお稽古でもう一回、同じ所をお願いする羽目になります

情けないことですが、よく経験してます
海月さまの今日のお話読んでいて自分に当てはめて
思わず苦笑いして仕舞いましたよ~

芸事は道は違えど、やはり通ずる処があるものですね

花粉や黄砂が多い季節になってきました
どうぞ健康に留意されて、お稽古精進してくださいませ




by もんざ (2010-03-22 02:38) 

海月シド

★もんざさん
こんにちは^^いつもありがとうございます^^
快調かどうかは???ですが〜^^;
何とか最近は筆を持つ時間を確保できています♪

なるほど〜踊りの世界でも同じ様なことがあるのですね〜。
すごくリアルにその様子が浮かんで来ました^^
私もすごくよくわかります^^;
よく芸事は習うものじゃない、盗むもの…なんて事を言いますけれど
実際本当にそうだな、と感じる事が多いです。
先生に色々習ってはいますが、
教えてもらった動きだけを見ているだけではダメなんですね。
その動きの中で、教えてはもらっていない部分までもを
盗む気持ちで見て、しっかり覚えて、そして自分で反復をする、
その繰り返しなのかな、って気がしています。
先生の動きの全てに、目を凝らしてないといけませんね〜。
記憶するのがめっぽうヨワイ私には辛いトコなんですが〜;;
また今度、先生にお願いしてみようかしら(笑)

もんざさんも最近体調の方はいかがですか?
季節の変わり目、変わらずご自愛くださいね。



by 海月シド (2010-03-22 16:34) 

宗流


こんばんは、海月さん♪
昨日は全国的に春の嵐が吹き荒れたようですね^^;
京都は風もさることながら、黄砂がすごくって
朝、窓を開けたら空が黄色で思わず何事かと驚きました!

朝早くからのお稽古、お疲れさまでした!
私はお稽古とは違うのですが、調理師の頃によく海月さんと
同じような気持ちになりましたね~。上司にお手本を見せて
貰って、その時は分かったつもりでいても後で自分一人で
やってみると上手くいかなかったり…やはり目と手って同じ
身体の一部であっても、それをつなぐものはコツや経験といった
糸なのかなって、いま考えるとそう思います^^

感情の起伏…宗流は、他人から見ると面白いくらいに泣いたり
笑ったり、怒ったりしている風に見えるんだろうなぁと思います^^;
でも、だからこそ後に残る思い出がカラフルなものになるのかしら、
と自分を納得させていますけどね~。

書って不思議なものですね…色々な表情を見せてくれるのに、それを
表わす人は、ひとつひとつの作品に対しそれぞれ思いをコントロール
しながら書かれるのでしょうか^^
そう思うと、まるで紙の上の演者さんのようですね!
素敵だなぁ…♪
by 宗流 (2010-03-23 00:05) 

海月シド

★宗流さん
こんばんは^^いつもありがとうございます^^
昨日の風は全国的だったのですね〜。
黄色の空…ってすごいですね^^;
砂と花粉とが入り交じっていた…という感じだったのでしょうか^^;

調理師なども、まさしく技の盗み合いというか(言い方は悪いですけれど^^;)
そういう感じがしますよね。
テレビによく出ている有名シェフさんなども、下っ端の時代には
とにかく先輩がわざわざ手取り足取り教えてくれるなんてことはなかった、と言っているのをよく聞きます。
そばにいて、とにかく先輩のやっていることを盗み見して、
それを家で練習して…その繰り返しだったのだとか。
そういうのを考えると、畑こそ違いますが
今教えてくれる先生がいるってだけでもありがたいことなのかもしれませんね〜^^;

宗流さんも感情の起伏、ある方なんですね^^
やっぱり、私が惹かれるのはそんな方なのかもしれません^^
そういう方の思考ってとても魅力的ですもの。
色んな事に色んな感情を持てるっていうのは
人間が人間らしい瞬間だと思うんですよね。
もちろん、怒ったりする感情はあまり良い感情ではないのかもしれませんが…^^;
それでも、何もないよりずっとマシだと勝手に思っています(笑)

紙の上の演者!なんて素敵な例えをしてくださるんでしょう^^
でも、本当に素晴らしいと思う書家さんたちは、まさしく演者だと思います^^
線1本で何か表情があるんですよね…口では説明しにくいんですけれど…
そんな「線1本」が私の憧れでもあります^^*

by 海月シド (2010-03-23 00:53) 

SHOTATU

 海月書心ワールドのキーワードは・・・
「線1本」でしたか・・誠に味わい深い、凄みさえ感じる言葉ですね。

 海月さんは、ただ単にお手本を写し取るような受身の「習字」は、
もう卒業され、飽き足らなくなったのでしょう。
 今や主体的に自分の感性を表現できる書藝を渇仰しているようですね。
 素晴らしいなあ!

 私も先生に添削していただくとき、
先生の運筆、筆さばきを凝視しています。
 なんとか真似しょうと、席に戻って、いざとなると
思うように筆が動きません~
まして時間がたてばなおさらです。
 やはり凡人の素養ではなかなか身に付きませんね。

 海月さんも同じことがあるなんて・・妙に親しみがわきました。 

 もともと通信教育で習字を始めたのですが、
添削されてきても実感がわきませんでした。
ただ字形を直されている感じで、
もっとも知りたい筆捌きの様子が見えないし、
フェイスtoフェイスで質問できない物足りなさに、
早々に止めてしまいました。
 
 教室に入ってからは、先生から、手を取って教示され、
書をかく楽しさ、少しづづながら、お手本どおり書ける喜びを味わい、
また、仲間がいることで励みにもなっています。
 
 今のところ、教室での稽古は、古典の臨書もありますが、
どちらかというと、
私の場合、お手本の楷書と行書を半紙に書くのが中心です。
 なぜか、行書のほうが得意で、楷書は苦手なのですよ。
 行書は目標の昇級にたどり着きましたが、
楷書はその半分の段階なのです。
 先生に言わせると、楷書のときは、
丁寧さが欠けたり、筆が抜けやすいのだそうです。
 そそっかしいのかな・・。
 
 行書になると、起筆の入り方が気に入れば、
あとは勝手に筆が走るみたい・・たぶんに誤魔化しが・・
でも、いかにも書を描いている気分になるのです。

 この「身勝手ないい気分」を大切にしながら、
これからも、書万般に精進していきたいと心しています。

 かくて、一昨年の「北京故宮・書の名宝展」での感動を忘れないよう、
常にその書物を枕元に置いて、紐解いている次第です。




by SHOTATU (2010-03-23 10:45) 

海月シド

★shotatuさん
こんばんは^^いつもありがとうございます^^

お手本を写し取ること…所謂「臨書」ですよね。
それは基本だし、これからもずっとやっていかなければならない事なんですが
その一方で、自身の表現としての書というものを
やっぱり身につけて行きたいって思うんですよね。
そのためには、ただ線を引いているだけではダメだと感じているんです。
「線1本」は究極であって、出来ないから思う事なんですけれどね〜^^;汗

shotatuさんは通信で習われていたのですね。
私もOL時代、習いに行く時間がなかったのでしばらく通信をやっていた事もありました。
でもshotatuさんと全く同じ事を感じ、以来通信ではやっていません。
赤字でただ送られてくるだけの添削に、魅力を感じなかったのです。
仰る通り、先生や生徒さんとの人と人との関わりの中で
喜びや刺激を感じながら学ぶのとは雲泥の差があるように感じました。
人それぞれに合った方法があるかと思いますけれど、私には通信は合わないかも、とその時感じたんですよね。
(最後までやり通しはしましたけれど^^;)

楷書と行書については、それぞれ得意不得意があるみたいですよね。
私の行ってる教室の生徒さんなども、顕著にそれが表れている方がいますよ^^
例えば半紙の課題ではとても成績が良いのに、条幅課題になるとニガテのようで…なかなか昇級しない方とか。
でも、自分の中でのニガテがわかっているのなら、それを重点的に練習できますよね^^
それってきっと強みになるって思います^^

書の名宝展…は蘭亭序のアレですか??
あれは私も感動ひとしおでした^^
そう言えば最近図録を開いていませんでした…
今宵はそれを枕元に楽しみたいと思います♪
ありがとうございます〜^^
by 海月シド (2010-03-23 23:16) 

suiren

おはようございます☆
書のことは素人でわかりませんが
どんな分野でもある域に達するといろいろ悩む時期がくるようですね、くるくると^^
でも、それだけ上まで進まれたということですよね^^
山登りも、あと少しで頂上というときほど辛いものですもの。
でも登り終えた後の爽快なこと! 
ほんとに素人で申し訳ないですが、海月さんの書の表現力あるところが大好きです。きっと大きな素質がおありなのだなぁと思っています。
線一本に人生を語ることのできる海月さんだから
きっと素晴らしい線を書ける日もそう遠くないと思います~~~^^
時間ゲットにも大変な毎日かと思いますががんばってくださいね☆
by suiren (2010-03-24 06:58) 

海月シド

★suirenさん
こんばんは^^
線一本に人生語るなんて1000年くらい早いですね^^;汗
でも、そんなドラマティックな1本が書けるように
日々精進したいです^^*
私は山登りで言えばまだ登り始めたばかりです^^;
上がどこまで続くのかわからないから、今どのくらいの低さにいるのかもわからないほどです(笑)
でも悩んで一歩前進出来た時の喜び…それは山を登り終えた時の爽快感と似ているのでしょうね〜。
一生かかっても登り切れない山だとは思いますけれど…^^;
これからも変わらず書道バカで頑張ります^m^(笑)
by 海月シド (2010-03-24 22:37) 

つるぎ

残像が残るうちに書きたい気持ち僕も分かります。
本当に好きなんですね~ドンドン書き込んで気に入った線質が書けるように頑張ってください。
感覚が変わるのはそれだけ上達した証拠ですよ、そのうち自己表現したくなってきてどこかの公募展にだしたくなるのも近いかも知れないですね
by つるぎ (2010-03-25 11:02) 

海月シド

★つるぎさん
やっぱり残像が残ってる間に…ってあるんですね^^;
とにかく書き込む以外に方法はないと思うので
ひたすら理想の線質を目標に頑張ります。
公募展…そういうのに向けて作品作りをしたりすると
ぐぐっと上達しそうですよね〜。
そんな機会が作れるといいんですけれど^^;
by 海月シド (2010-03-26 21:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

追いかける春はいずこ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。