SSブログ

証〜あかし〜 [くらし]

kyosho_johuku1111.jpgkyosho_hanshi1111.jpg

父が亡くなって早一ヶ月…今日は月命日です。
身の回りで大きな事が起こっても、時間はゆるやかに過ぎてゆき
何もなかった平和な時と、全く同じ時を刻んでいるのだと思い知らされます。

この一ヶ月、今でもウソのようです。
昨日までそばにいた人が消えてしまうって、本当にウソみたいです。
時間が経って落ち着く事と、
時間が経ったからこそじわじわと感じる想いと…イロイロですが
やっぱり、とても寂しいのだけは変わらない想いです。

それでも、ハッキリと感じた事がひとつ。
父はこの世から消えてしまいましたが
色んな物や場所、風景、匂い、風の感じ…
至るところに父の面影を感じて
普通に暮らしていても、いちいち父との思い出が思い出されます。
それはとても幸せな事だと思いました。
生前、いつかこういう日が来た時に
父とのとてつもなくたくさんある思い出たちが
きっと私の力になってくれる…そう感じていました。
それは本当でした。
父の身体は消えても、
私の中でいつまでもなくならないものたちです…永遠に。
そんなものたちが、私に力をくれています…父がそばにいてくれた時と同じように。

私という存在自体が、父が確かにここにいた証。
だから自分を大事にしながら生きていく。
今も私の中にある父の姿と共に。


*****

…さて。
そろそろ私も前に進んでいかなければなりません。

この数ヶ月、まともにブログを更新することもままならず
書に関しても、まるでそのまま手つかずになっているように
思われていたかもしれませんが
書は休まずずっと続けていましたし
その間それなりに動きもありました。
昇段試験が合格だったこと。 ホッ (-。-;)
毎月の課題、条幅楷書が一番上のランク、無双にあがったこと。
練習時間があまりとれなかった期間中のわりには
まあまあ良かったかな、という感じです^^;
とにかくどんなに時間がなくても毎月の課題だけは欠かさないようにしてきました。
毎日色んな事があっても、筆を持つ時間だけが心の拠り所でしたから…

最近は、師範課題でもある古典楷書の全臨清書にむけて
一回目の全臨の練習がもう少しで終わりそうな所まで来ました。
結局、作品は苦手な顔真卿の多宝塔碑に決定。
全約2000文字。半紙に四字ずつ書き進めるので約500枚。
やっと最近少し顔さんの字と、それ用の筆に慣れてきたところです。
全臨練習が終わったら、清書でもう一回書き直し。
気が遠くなりそうですが、同じ作品をここまでずっと書き込んだ事はないので
これは良い勉強になりそうです^^;

まだ実家の整理などもついてない状態ですが
少しずつ少しずつ普通の生活が戻りつつあります。
母の介護は変わらないので、まだ思った様に時間はとれませんが
その母も、ほんの少しずつ、良い方向に向かっています。
父の死のダメージが心配されましたけど…何とか今の所は大丈夫そうです。
全てが落ち着くにはまだ結構な時間がかかりそうですが
筆を持つ時間は少しだけ増やす事が出来そうです。
それに伴って、ブログの方もまた少しずつ復活していけたらと思っております。
しばらく色んな方々のブログにお邪魔する事もままなりませんでしたが
そちらの方も少しずつ順番に、また拝見出来ればと思っておりますので
長い目で見てやってくださいませ。

気がつけばもう12月。
冷え込む日も増えて来ました。
皆様もお身体だけはご自愛くださいますように…

※写真はちょっと遅いですが11月の課題より

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 ?'術ブログ 書・書道へ

nice!(2)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 2

コメント 12

つるぎ

顔真卿ですか~僕も顔さんの字は好きです。
全臨しなければならない課題とは大変ですね~この前もそんな課題をやっていませんでしたっけ?
かなり厳しい書道団体なんですね~でも本来はそのぐらい厳しいところではないと上達はしませんよね。

気持ち的に色々とありますが、時間とともに解決というか落ち着きというか新たな道を進むようになると思いますが普段の日常に戻って作品もみせてくださいね
by つるぎ (2011-12-05 19:37) 

海月シド

★つるぎさん
この前も…というか、とにかく
楷書の1000文字以上の古典を全臨、というのが課題の一つなのです^^;
まぁ〜提出はまだまだ先なんですけどね。
他にもたくさん課題があるので、やれる事を今からやっておかないと、というところです^^;
顔真卿、初めはとてもやりにくかったですが、
最近は結構好きになりました(楷書のみ^^;)
やっぱりニガテなものほど書かないとダメですね。

うん、確かに時間が経てば解決してくれる事がほとんどですね。
色んな想いはあれど、前を向いて歩いてます。
いつかは必ず通る道。それが今だったという事なのでしょう。
これからはもう少し更新も出来るかと思うので^^
またよろしくお願いしますね!
by 海月シド (2011-12-06 01:38) 

伀

 もう、お父上の月命日を迎えられたのですね
                        合掌
 小生、母の最後を看取ってから、まもなく9ケ月になりますが
時々、不思議な喪失感と自分への不安に見舞われることがあります。
 しかし、筆を持つと、これまた不思議な安らぎを覚え、
今はとにかく毎日毎日、書に取り組むのが、楽しくて楽しくて・・・
 海月さんのブログのお蔭で、書道の魔法に掛ったかな・・ほほほ・・

 それにしても、凄いよ海月さん!
昇段試験合格そして条幅楷書ランクの無双!!
 おめでとうございます:パチパチ拍手

 お稽古も休まず毎月の課題もしっかり対応していたんですねー尊敬!
11月課題の書、あぁ懐かしの?大好きな書風
じっくり拝見、ドキドキします。ありがとう
 いよいよ、厳しい師範課題にチャレンジですか~
 臨書ときどき、拝見させてください

 小生の教室稽古便りは、後日に・・
生意気にも、助手の方と線質をめぐって、丁々発止中ですよ・・




by (2011-12-06 21:31) 

あき

1カ月かぁ・・・ほんとに早いなぁ~!
なんか私の方が今この記事を読んで、ぽろぽろ泣いちゃったわよ。
そうだよね、時が経ってから新たに感じる思いもあるしね。
でも・・・

>それはとても幸せな事だと思いました。
生前、いつかこういう日が来た時に
父とのとてつもなくたくさんある思い出たちが
きっと私の力になってくれる…そう感じていました。
それは本当でした。

海月さんは、もしかしたら私なんかよりもずっと強いよ☆
ちゃんと向かい合ってるって気がした。

>だから自分を大事にしながら生きていく。

そうだよね、親からもらったこの身体にこの心、自分そのものを大事にしないとね。
私も常々そう考えています^^

大変な中でも書の方、頑張っていたんだね☆
昇段試験も合格だったなんてすごい!!
それでこそ、海月さんだわよ^^
お父様、天国からちゃんと見守っておられるでしょうから、お母様や旦那様共々お体に気をつけて、少しずつ歩いて行って下さいね。



by あき (2011-12-06 22:04) 

海月シド

★伀さん
本当に月日が経つのはあっという間ですね。
何があっても待っていてはくれません^^;
伀さんのお母様ももう9ヶ月も経つのですね…
喪失感ってきっと、時間が経つほどに感じるものなのではと思います。
私も、亡くなってすぐの頃より
今の方が少しだけそういうのを強く感じるようになった気がしています。
色んな事が思い出に変わる分、
何か失う様な気がしてしまうのかもしれませんね。
今の私にはそのお気持ち、すごくよくわかります。
不安な気持ちになることも…

筆を持つことで得る心の安らぎ、これまたすごくわかります〜^^
書に取り組むのが楽しい〜って思っていただけて何よりでした。
きっとまさしく伀さんは「書の魔法」にかかってしまいましたネ^m^あは
私も苦しい期間中、筆を握れる事が何よりの拠り所でした。
とにかく無性に書きたくなりました。
だから何とか課題も出して来れたのだと思います。
こういう時期に結果が出たりするので不思議なものですね^^;
躍起になっているとき程、結果って出ないんですよねぇ(笑)
伀さんのようにいつも励ましてくださる方がいてくれるので
これまた頑張れるってものですよ〜^^
いつも感謝してます♪

師範試験はまだ何年か先になるのですが
その前に、師範試験を受ける資格を得るための
課題提出というのがあるんです^^;(←ややこしいですが笑)
誰でもすぐに師範試験を受けられる訳ではないのです〜
それが結構いろいろあるので、今のうちから準備しているというわけです。
一番大変そうなのが今取り組んでいる楷書全臨提出課題でしょうか^^;
今度、まだまだお恥ずかしい段階ですが臨書の方もUPしますね^^

伀さんのお稽古便り、何だか楽しそうではないですか^m^
線質を巡っての…なんて、是非聞きたいです〜(笑)
楽しみにしてますね^^

by 海月シド (2011-12-07 00:38) 

海月シド

★あきちゃん
コメントありがとう〜^^

きっと人の気持ちには段階があって、
それを踏んで行きながら受け入れていくのだと言う気がしました。
私自身、いざとなったら自分でも
もっと取り乱したりしてしまうかしらと思う部分もあったのだけど^^;
自分が想像した以上にずっと冷静でいられました。
多分それは、半年前に事実がわかって、その時以来、
そのための準備をしてこれたからなんだと思う。
もちろん、想像と現実というのは全然違うものだけれど
心構えという意味では色々出来ていたのかもしれませんね。
父ともそんな現実の中での話がいろいろできたから…

私に強さがあるのだとしたら、それは父のおかげです^^
母は私の色んな行動や仕草を見るにつけ
「やることがお父さんにそっくり」と言います(笑)
それを聞いた時に思ったの。
私自身が父そのものを受け継いだ存在なんだって。
父の姿がなくなっても、そういう形の見えない部分で
ちゃんと存在しているじゃないかってね^^

正直、この数ヶ月はお稽古行くのも大変だったし
大体、当然だけどそんな事してる場合かっていう想いが常にあったの。
きっと周りもそう思っているだろうなと(笑)
でも、こういう時こそ続けるんだ、お父さんやお母さんのために
やらなくなる事だけは避けて欲しいと
闘病中もずっと言われていたの。
それに、相方さんも母も兄も、みんなその事に後押しをしてくれていたから
だからどんな事があっても続けようと思って頑張れました^^
周りの人たちのおかげです。
父が亡くなる前後でさえもやってきたんだからって
これから何があっても自分に発破をかける口実が出来ました(笑)
色んな事を自分の糧にすることが本当の強さだって思う。
だからそう出来るようにこれからも走っていきます^^

色々どうもありがとうね^^


by 海月シド (2011-12-07 00:58) 

あき

>色んな事を自分の糧にすることが本当の強さだって思う。

ああ、海月さん、私の方こそたくさんたくさん勇気をもらっています!!
心からそう思う☆
本当にありがとう!!
そのうちまた改めて書きますね^^
by あき (2011-12-07 22:08) 

悠人

お父様との思い出…海月さんの中で大事な宝物となりましたね?ずっと色褪せることのない…。

多忙を極め…精神的にも疲労困憊して当たり前なのに…

すごい集中力だったのでしょう。文字にも力を感じます。

きんぷく…は海月さんに頂いたお手本出してきて…とりあえず無事終わりました。
by 悠人 (2011-12-07 22:08) 

海月シド

★あきちゃん
わざわざありがとう^^
そう言ってもらえると何だか嬉しいです。
あきちゃんがしてくれたこと、ずっと忘れません^^
こちらこそありがとう❤
by 海月シド (2011-12-08 21:26) 

海月シド

★悠人さん
思い出だけは人一倍ありますので(笑)
それが宝となれば百人力です^^

忙しい時の方が、かえって集中出来るっていうのもあるのかもしれません。
不思議ですけど〜^^;

お手本、使ってくださっているんですね^^
毎年、こういう行事があると
否応なしに書く機会があるということですから
それだけで結構いい練習になりますよね。
ホントは年一度と言わず、時々筆を握られるといいのだけどぉ^m^
来年はまた行けるといいのですがどうなることやら…^^;

by 海月シド (2011-12-08 21:31) 

suiren

海月さん...
ずっと、海月さんのご様子を拝見させていただいていて
そして、ここで海月さんのお気持ちを読ませていただいて
とにかくただただ胸打たれていました。。ホントに泣けてきちゃう;_;
あきちゃんも書かれているようにいっぱいいっぱい勇気もいただきました。
私には娘がいるので
気持ちがお父様の立場になるようなところもあって...
海月さんの姿勢に、どんなにお父様が感謝されていることか...って思いました。
自分との思い出を糧として、そしてあらゆるところに自分を感じていてくれて。。。
どんなに嬉しいだろうって思いました。
私も...もし娘と別れるようなことがあっても
どんなときも、ぜったい娘を抱きしめてるって
そう思っているのですけれど
娘がそれを感じてくれて元気で生きているのを見たら
どんなにか嬉しいだろうって思いました。
海月さんが書いてらっしゃるように、それこそ永遠に繋がっているんですね。
言葉にできないいろいろな想いはおありでしょう。。
それでも、海月さんの人生を着実に歩む...
それで、お父様とのもっともっと永遠の、太い絆が紡がれていくのですね。。
ホントに...何て言っていいかわからないのですけど
海月さんに胸いっぱいです^^; ハグです(笑)


by suiren (2011-12-10 01:24) 

海月シド

★suirenさん
あぁ〜suirenさん!ハグハグ(笑)
コメントありがとうです〜;;

そうですよね…親からの目線って
また子供から見たものとは違いますものね。
suirenさんも娘さんとはとても絆が深いと思うので^^
それは永遠に繋がっていくものと確信します!
絆というのは今の一瞬がものすご〜い積み重なって成り立っているもので
産まれた時から今に繋がっているのですよね。
そして今から未来へも…
娘さんもしっかりsuirenさんの色んな所を
受け継がれてらっしゃると思いますので^^
きっとどんなことがあっても、そこここでsuirenさんを感じながら
生きていくって思いますよ^^

suirenさんがこれまでに私に与えてくださった様々なこと、
本当にありがとうございます^^
言葉には出来ない想いです…ほんとうに。
いつも気持ちを感じて頑張る事が出来たように思います。
これもある意味絆と言えますよね^^
ずっとずっと忘れません…
そして、この絆をこれからも紡いでいきたいです^^
suirenさんに何かあった時には…いえ、何もなくても…
私もここにいます!^^
by 海月シド (2011-12-10 09:24) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

時の過ぎゆくままに ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。