テキトー万歳！＾＾

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先日母の病院の診察へ3週間ぶりに行ってきました。
行っている病院は小さな小さな、自宅の一角でやっているようなクリニックなので
もちろん先生も一人、受付の方も一人だけ。
診察日は週に3日しかないので、いつもいつも予約はいっぱいで
今、初診の人は受け付けてない…というくらいの満員状態。
本当は2週間毎に行っているのが、予約が入らないという理由で
今回3週間ぶりになってしまったわけなんです。
もちろん、母の状態が少し落ち着いているから…という事もあるのですが。

落ち着いている、といっても元の母の面影はまだうっすら…という感じで
それでも、最近は少しだけ言葉を交わすようになりました。
今までは本当に話をしなくなってしまって、食欲も落ち、
もともと痩せていた母ですが、今は多分体重30キロ強くらいしかないと思います。
この一年、父と共に色んな事に頭を悩ませて来たのですが
最近はまた少し、気持ちの持ちように変化があったように思います。
元々、うちの家系は心配性で、父も良い意味でも悪い意味でも細かい所まで気がつくタイプ。
それが人への配慮という点ではとても良い事だとは思うんですが
父の場合は取り越し苦労になってしまう事もたくさんなんですね。
娘の私から見ても、「そこまで気を使うこともないんじゃない？」という台詞が何度出てくることか（笑）
そんな父なので、母の事に於いても
何かちょっといつもと違う事があるととっても心配してしまうんですね。
そして大事に至る前に何とかできないかとあれこれ考える。
実際は放っておいてもどうってことない事の方が多かったりするんです。
もちろん、何かあってからでは遅いので、それが悪い事だとは全然思わないんですけれど
要するに、いつもその調子では父の方が参ってしまうって事なんですね＾＾；
そんな感じでこの一年は父も私も何かあるとあちこち病院へ行って検査をさせたりして
奔走した一年だったわけなんですが…
それが、最近は少し変わってきました。

そうやって、色々心配しすぎる事が
実は母にとってもあまり良い事ではないのではないか、という結論に達したからなんです。
人っていうのは不思議なもので、風邪なんかの時もそうだと思うんですが
それまでは大した事なかったのに、いざ体温を測って結構熱が高かったと知るやいなや、
ガクッとくる事ってないですか？要するに病は気から、というやつです＾＾；
それと同じで、周りで私達がささいな事にまで敏感に反応してしまったら
それを聞いたり目にしている母にも絶対に良くないと感じたんです。
周りが気づかずに実際の症状以上に病人にさせてしまう…ってこと、特に高齢になるとあるんだそうです。
今の母にはとにかくいつもの生活、何事も変化なく淡々とのんびりと過ぎてくれる時間…
それが一番必要なのではないかと。
父とも、とにかく自然体で行こう、今までの私達の生き方と同じように…と話し合いました。
私も、母に逢う度に身体の具合を聞くんじゃなくて、普通の話をしようと決めました。
「今日はものすごく外寒いよ〜」とか、そんな何でもない事を＾＾
病院が3週間ぶりだった事もあり、その間特別な事もなかったので
母にとってはいつになく「何もない生活」が送れた期間だったのかもしれません。
そのお陰かはわかりませんが、少しだけ落ち着いている状態が続いている…そんな感じです。

何でもかんでもひたすら一生懸命に頑張りすぎるっていうのが
時に良くない事もあるのかもしれません。
ある程度遊びの部分というか、良い意味でテキトーな部分というのかな。
そういう部分を心のどこかに持ちつつ、その上で頑張る事が必要だと感じます。
結局、何でもいっぱいいっぱいっていうのは良くないって事ですね＾＾；
父は今までそう生きてこなければならなかった人生だったんだと思います。
厳しい時代を生き抜いて来た年代の方は、きっとみんな同じかもしれませんね。
私はある事をきっかけに、数年前から結構テキトーで占めてる部分が多くなってます（笑）
それが新たなものを生み出してくれるって事も知りました。
今度は父に、それを教えてあげたい私です＾＾

※写真は先日のお稽古より。書譜の臨書です♪


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タグ：臨書 書譜 くらし

コメント 8

先日、恵方巻を捲いておりましたので…
ノリシロというのが大事なんだと以前に教わりましたが…この「シロ」…
伸びしろとか…その辺の余裕があるとちょっとした加減を楽にできるんでしょうね＾＾


by 悠人 (2011-02-06 20:53) 

適当な部分は本当に大事ですよね、なんでもそうですが張り過ぎるとプツンと切れてしまいますからね！適当な遊びの部分が必要になって来るんですよね。
男の人は特に張りすぎてしまうんですよね、家族のためにとか子供が居ると特に無理してでも頑張っちゃいますからね・・・
倒れたらそれこそ迷惑かけるし金も掛かるのでガス抜きはしないと駄目ですよね！
そういうのを上手く出来る人っていいな～と思うときもあります。なんか仕事していても上手いぐらいにガス抜きしている人って居ますからね！
仕事が出来るから空く時間があるだけなんでしょうけどね・・・僕は微妙に要領が悪いからなんか時間かかって息抜きの時間も無くいつもいっぱいいっぱいなんですよね（涙；；

お母さん少しは良くなってきているんですよね、体が弱っている時の冬の寒さは辛いですよね！脂肪が無いから芯まで冷えてしまうんですよね。
風邪も流行っているし気をつけてくださいね
by つるぎ (2011-02-06 21:27) 

こんばんは、海月さん♪
こちらはぽかぽかと春のような陽気の日曜日でした＾＾
そちらも暖かな一日を過ごされてらっしゃるといいのですが～！！

お母さまのご様子も、落ち着いてらっしゃるようで何よりです＾＾
診察の予定がままならないのは何ですが…でも、それだけ多くの方に
信頼を置かれるお医者様って証ですもの、心強い見方ですね。

お父さまのお話…何だかものすごーく解ります！宗流、案外テキトーに見える
そうなのですが、先回りをしすぎて取り越し苦労になっちゃう…ってよくあります。
お父さまが同じとは思いませんが、私の場合は悪いイメージを先に味わっておくと
後で何があっても、それよりはマシって気がしちゃうのかも＾＾；
でも、それも度が過ぎると、確かに接する人も却って気遣いしちゃうって事も
ある気がします。お父さまもお母さまを思われての事ですから、その辺りが難しい
かもしれませんね＾＾
海月さんのようにご両親思いの娘さんを持たれるお父さまとお母さまですもの、
少しくらいテキトーなくらいが、ちょうどいいのかもしれませんよ＾＾ｖ



by 宗流 (2011-02-06 21:30) 

★悠人さん
こちらにもコメントありがとうございます＾＾

恵方巻！美味しく頂けましたか〜？＾＾*うふ
「シロ」の部分、これも確かに大事ですよね。
これがないと美味しい中身も飛び出しちゃいますものね＾＾
日々生きていく上でもこの「シロ」はとっても必要な部分だと感じます。
良い例えを聞かせていただきました〜♪
…恵方巻も食べたくなりましたぁ（笑）＾＾*
by 海月シド (2011-02-07 23:36) 

★つるぎさん
何というか、一生懸命なのは基本大事な事だと思っていますが
やっぱり何事も程度があるって事でしょうかね？
結局張りつめているだけだと、物事も上手くいかなかったりして
やりすぎっていうのも良い事ばかりではないんですよね。
要領が良すぎるのもどうかとは思いますけど、ある程度の息抜きとかガス抜きは
一生懸命やって成果を上げるためのスパイスにもなる気がするんですね。
つるぎさんは要領悪いんですか〜それは意外だぁ（笑）
何となく、息抜き上手なのではと勝手に思っていました（もちろん良い意味で！）
でも、自分自身でそういう自覚があれば、コントロールも出来るのではと思うので
健康の事もあるし、上手く相談してやってくださいね＾＾

母の事もありがとうです＾＾
悪くはなってない…って程度の回復ではありますけど…でも
長丁場はもう覚悟の上なのでね＾＾；
ホントに身体が小さいので危なっかしいんですけど…風邪には充分気をつけたいと思います＾＾
by 海月シド (2011-02-07 23:45) 

★宗流さん
こんばんは〜＾＾
こちらも昨日はわりと過ごしやすかったんですけれど…
今日は冷たい風がピュ〜ピュ〜吹いて、寒い一日でしたぁ；；
でも、何となく春の気配も感じるこの頃です＾＾

どこの病院も本当に混んでいるのですが、
こんな小さなクリニックでもそうなのですから…いかに調子の悪い人が多いかって事ですよね＾＾；
でも、今回予約がいっぱいだった経緯があるので、それを知った先生が
先の先の先くらいまで予約を入れてくださったので（笑）
しばらくはまた同じスタンスで行けるかと思います＾＾
そういう所が小さなクリニックの利点ですよね〜。
大きな病院ではそこまで小回りをきかせてくれませんもの…
ありがたいと思っています。

父の事…宗流さんも同じ様なタイプでらっしゃるんですね〜＾＾
人への優しさや、配慮が出来る宗流さんなので、ものすご〜く納得です＾＾
周りの人は、そういう宗流さんにどれだけ助けられているかわからないと思いますよ〜。
こういうのって本人が一番損な役回りになってしまったりするんですよね＾＾；
だから父にも程々に〜と言ってるんですけれど、こればかりは性分というか…なので
なかなか本人もテキトーに…とはいかないようです＾＾；
確かに気を遣いすぎると、相手も余計に気を遣うって場面もあるかもしれないですね。
全く配慮がないよりはずっと良いと思いますが、これもやっぱり程度問題って事になるんでしょうか＾＾；
母の様な状態の場合は尚のこと逆効果な事もあるのではないか…と最近思うのです。
なので、父には「テキトーくらいが丁度良いよ」と言ってあります（笑）
わかっていても、なかなかそう出来ない、と悩んでいる父なのでした＾＾；汗

by 海月シド (2011-02-07 23:58) 

テキト―＝適度はたいせつですよ。
心配しすぎても、また心配を全くしなくても事はうまく進みませんね。
適度の関わりが互いに長く続けれることのようです。

母との間でも、母が今までしてきたことは手を貸しませんね。
ただ、これは無理だろうと思うことは何も言わずにやっておくことにしています。
確かに、母の動作は遅くなってきましたし、耳が聞こえづらく何度も繰り返して
話さなければならないこともあったりして、当初は疲れました。
しかし、母の仕事まで取らないようにし、老いたという実感が母にあったとしても
それを私は言ってしまったり、そのような行動を見せたりしますと、母の老いは早足で進んでいくと思ったからです。
自分の物差しと母の物差しは違って当たり前ですし、それをむやみに出さないようにしました。

こんな事を書いていますが、ここまでくるには
持ち越し・取り越し苦労を背負って生きてきた私には、かなりの訓練でした。
毎日顔を合わす距離で過ごしていますと、ストレスもたまります。
でも、母のことは母に任せるとし、私のできることは言わずとも私がやると決めてから
随分楽になり、母との会話も多くなりました。
そこで大切なのは、笑わせてあげることだと思います。
冗談も多く、ちょっとしたことでも笑いにしてしまうような会話や行動は
母の老いを遅くしてくれたようで、出会う人からは「お母さん元気そう」と
言われるようになりました。
人それぞれの性格がありますので、これだということは決めつけられませんが
笑わせてあげるおせっかいは効果がありますよ。


by 風光 (2011-02-08 15:35) 

★風光さん
風光さんもお母様との二人の生活では今まで様々なご苦労をされてきた事と思います。
その中でお互いに適度な距離を見つけられて、今生活してらっしゃるんでしょうね。
私は何を言っても両親とは離れて暮らしていますので、毎日の事には目が行きません。
それを背負っているのは父です。
父は母より5才上なので、母以上に父は年老いているのです。
しかも、今の母の状態は健康な心ではない状態ですので
普段の生活を普通にする事自体が困難な状況になってしまっています。
そんな母と毎日向かい合っているので、それでなくても心配性の父が私は心配なのです＾＾；

母が今までやってきた事は、今の母はもう出来ない状態にあります。
それは身体よりも心の問題であり、気の持ちようではどうにもならない事なんです。
何もかもやってあげる事が良い事だとは最初から思っていませんでした。
だから初めは色々やってもらうようにしていましたが、それがかえって良くなかったという事もあるみたいなのです。
もちろん若い人と違うので、年齢による所も大きいかと思いますが、
単に老化が原因での事だけでもないので、難しいところであります…
心が元気で不自由なのが身体だけならば、私達ももう少しやりようがあるんですけれど…ね。

少し前の父が丁度風光さんが味わってきたストレスや
それに対する訓練と向き合っていた状態だったと思います。
私は父と母の間におりますので、父のケアを一番に考え、その次に母の事…と考えるようにしてきました。
全てのバランスが色んな事に影響を及ぼす事がわかったので、常にバランスをとるように心がけてきました。
なので、母は無理でも（今は笑う様な状態にないので＾＾；）父においてはいつも笑いを忘れないようにしてきました。生活に笑いは不可欠ですものね。
そして現実とはまったく違う、美術の事や書の事、ものつくりのことなど…そんな話で父といつも盛り上がっています。
母もそのうち笑わせられる状態くらいまでになってくれたら…と思います。
心の病の根は深いですが…父も私も諦めずに出来る事をしようと思っています。
by 海月シド (2011-02-08 17:09)