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逸話 [臨書/百人一首]

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【百人一首-41/左】
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ 思いそめしか
壬生忠見(みぶのただみ)

【本文訳】
こひす氐婦 王が名者ま多支 立遅耳希り
人し禮春こ楚 お旡日曽めし可

【内容訳】
「恋している」という噂がもう立ってしまった。
誰にも知られないように、心密かに思いはじめたばかりなのに。


【百人一首-42/右】
契りきな かたみに袖をしぼりつつ
末の松山 浪越さじとは
清原元輔

【本文訳】
ち支利き奈 可多三耳袖を斯保りつゝ
春恵のま川や万 波こさしと盤

【内容訳】
約束したのにね。お互いに泣いて涙に濡れた着物の袖を絞りながら。
末の松山を波が越すことなんてあり得ないように、決して二人の愛は変わらないと。


今回の二首も恋の歌です^^
…が、右の歌はなんとも哀しい恋の歌…。
心変わりしないと約束したのに、多分、その約束は果たせなかったのですね^^;

左の歌は、前回出てきた「しのぶれど〜」の歌と歌合わせをした歌だそうです。
歌合わせとは、テーマを元に優劣を競う当時の遊びだったようですが、この歌は負けてしまったそうです^^;
これは「忍ぶ恋」がテーマだったみたいですが、甲乙はなかなかつけられなかったほど名勝負だったとか。
負けた壬生忠見は負けた悔しさで食欲がなくなり、
病気となって亡くなった、なんていう逸話が残されているほど。
実際はそんな事なかったようですけどね^^;
そのくらい、歌への執念があったと言われていたみたいです。


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タグ:臨書 仮名
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コメント 4

つるぎ

いつの時代も恋にまつわる話は多いいんですね!
一生愛して欲しいって思っても相手の心変わりもありますからね、相思相愛はいつの時代も難しいことなんですかね。
それにしても仮名もお上手で飾っておきたい作品ですね。
ドンドン達筆になって行きますね~♪
by つるぎ (2009-08-26 01:02) 

海月シド

★つるぎさん
そうですね〜、いつの世も恋の話は尽きないですね^^
どんなことも永遠なんて保証はどこにもないから、
だからこその「今」、それが一番大切なのかなって気がします。

飾っておきたいなんて嬉しいです〜と素直に喜んでおこ(笑)
実際のところ、なかなか思うような線が書けていません^^;
もっともっと練習しなくっちゃ^^;
by 海月シド (2009-08-26 21:50) 

keika

>心変わりしないと約束したのに、多分、その約束は果たせなかったのですね^^;

あぁ、、、人の心は、約束では縛れないのですね。。。
わかってはいるけれど、、、えーん、すごく悲しいですT T

好きな歌だったのに、内容は知りませんでした^^;
by keika (2009-08-26 23:41) 

海月シド

★keikaさん
わぁぁ〜この歌はkeikaさんのお好きな歌でしたか〜^^;
確かにとても哀しい歌ですけれど…
何ものでも縛れないものだからこそ、尊いものなのかなって思ったりもします。
そして何かで縛らなくても、繋がっていけるものもきっとあると^^
…そう信じたいなぁ^^;
by 海月シド (2009-08-27 00:13) 

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